7月の終わりのころでしょうか、パーティーでお会いした方から、
「水道局のテレビ見ました。すごいですね」
と、話しかけられました。
別のパーティーでも、ほかの会合の場でも、同じような話が繰り返されるのです。
市役所の担当に聞き、7月26日(日)に、タイトルの番組が放映されていたことを知りました。
新聞のテレビ番組欄は、あまり詳しく目を通すことがないので、見落としていたのです。
迂闊でした。
一昨日、東京に出張しましたが、ある駅の街頭で、見知らぬ方から、また、
「神戸の市長さんですか?神戸市水道局、素晴らしいです。神戸ってすごいですね」
と話しかけられましたが、 恥ずかしいながら、曖昧にお礼を申し上げるしかありませんでした。
よくやく日曜日の今日、DVDの録画で番組を見ました。
神戸市水道局の活動は、予想を超えていました。
震災の翌日には、隊を編成して神戸を出発。
とくに被害が大きかった岩手県大槌町で、給水車による給水活動を開始しました。
1週間ごとに次々に職員を送り込み、活動のレベルをどんどん上げていきます。
時間の経過の中で変化していく住民心理も先読みし、窮地を救いました。
水道復旧事業の国庫補助申請の書類作成にも関わります。
至るところに、20年前の震災時の経験が生きていました。
被災地に迷惑をかけまいと、持参した食料にこだわる水道局職員。
それでは体に悪いと、手づくりの料理を用意する「おせっかい婆さん」。
両者の手紙のやりとりも、感動的でした。
水道局のみなさんの素晴らしい働きを、テレビ番組を通じて、しかも、その存在も、市民のみなさんや見知らぬ街頭の方から教えられて知るところとなったことは、誠に情けなく、ただ恥じ入るばかりです。