久元 喜造ブログ

島根県・邑南町の定住促進策

きのうのNHK朝のニュースで、島根県・邑南町の定住促進の取り組みが紹介されていました。
中国山地の中山間地である邑南町は、ご多分に漏れず過疎の町でしたが、最近、都会からの移住が増えているのだそうです。
町を挙げての定住促進策が功を奏しているからで、その中心人物が番組にも登場していた、町職員の横洲竜さんです。
「定住支援コーディネーター」の職名で、外から邑南町に移り住んで来たみなさんの相談に乗っています。

見知らぬ町に移り住んで来たみなさんは、住宅の補修、農業技術、子育て、医療、近所づきあいなどさまざまな課題に直面します。それぞれの課題ごとに役場に相談すると、どうしても縦割りになるので、「定住支援コーディネーター」横洲さんがワンストップで相談に乗り、答えを導きます。
さらに、移住してきたみなさんを横洲さんが訪ね、近況を聞いたり、相談に乗っている様子も映されていました。

番組では、外から邑南町に移り住んで来られた方々のお話もありましたが、ちょっぴり寂しかったのは、神戸からこの町に移り住んだ女性と子どもさんが笑顔でインタビューに応じておられたことでした。
神戸の北区、西区にも、自然環境に恵まれ、新規に農業を始めるのにふさわしい場所もあり、それなりに受け入れ態勢も整えているので、神戸市内で新天地を見つけてほしかった、と正直思いました。

そのような想いもありますが、島根県・邑南町の取り組みには脱帽です。
町の取り組みによって移り住む人が増え、地域の元気につながっていってほしいと願わずにはおれません。
同時に、神戸も、神戸なりに、邑南町の取り組みにも学びながら、農村地域への定住促進に取り組んでいきたいと思います。