久元 喜造ブログ

荒廃と向き合う。そして、闘う。

観光やシティセールスは、重要な分野です。
神戸の魅力を発信する取り組みを強化していかなければなりません。
この取り組みは、美しい場所、魅力的な雰囲気を効果的にPRしていくことが眼目です。

しかし、行政が、魅力の発信ばかりにかまけていたら、それは一種の欺瞞であるし、行政としての使命を果たしているとは言えません。

残念ながら、神戸市内でも、外に発信できないような荒廃した地域の広がりが見られ、そのような現実としっかりと向き合って行くことが大切です。
地域の荒廃の大きな原因が、空き家と空き地の増加です。
空き家の中でもとくに老朽家屋については、その除却に向け、しっかりと対応していく必要があります。
今年度は、空き家対策に関する協議会で精力的な議論が進められ、老朽空き家対策がとりまとめられつつあります。
関係者のみなさんのご努力に感謝申し上げます。
住宅都市局のみなさんも頑張ってくれています。
雑草の繁茂や不法投棄、害虫発生をもたらしている空き地についても、効果的な対策を講じていきたいと思います。

いわゆるゴミ屋敷についても、環境局が体系的な対策をとりまとめつつあり、これから条例改正も含め、精力的に取り組んでいきます。

このように、これまであまり目が向けられてこなかった、地域の荒廃という難問に対して、心ある職員のみなさんが立ち上がってくれていることは、心強い限りです。

華やかな広報宣伝や国際イベントばかりが基礎自治体の任務ではありません。