久元 喜造ブログ

マイクは大事だ。

先日、市主催のあるパーティーで挨拶しようとしたら、用意されてあったマイクから音が出ません。
こぢじんまりとしたパーティーでしたので、地声で話しましたが、来賓の方には失礼なことになってしまいました。
担当者は、先立つ会議の調整や会場の設営など何から何までやっていたので、マイクのチェックまで手が回らなかったのは仕方がありません。
結果としては、別に何の問題もなかったのですが、大事な会議やイベント、式典などでは、マイクの不具合が致命傷になることには注意が必要です。

総務省にいたときのことです。永年勤続表彰の大臣挨拶のときにマイクの雑音がひどく、式典が台無しになったことがありました。同じ大臣のときの省議でも、マイクの音が途切れ途切れで、参加者は会議に集中できませんでした。
幸い、寛容な大臣だったので、事なきを得たのですが、3月10日のブログ で取り上げた方だったら、式典も省議もその場で終わりになっていたでしょう。

私も去年の選挙の出陣式のとき、マイクが不調で、音が頻繁に途切れました。気持ちが急速に萎えていくのが自分でもわかり(こんなことではいけないのですが)、休みの日にもかかわらず朝から駆けつけてくださった沢山のみなさんに、失礼なことをしました。
また、6月の出馬記者会見のときは、話し出そうとマイクのスイッチを入れた途端、ものすごい轟音が響き渡り、
「どうしてこんなことになるんでしょうねえ・・・」
と、記者会見の冒頭から思わず愚痴を口走ってしまい、自分の未熟さを露呈してしまいました。
会見に先立ち、ホテルの幹部のみなさんが10人近く、名刺を持って次々に挨拶に来られましたが、この中の誰かひとりでも、たったひとりで頑張っている女性担当者に、「マイクのチェックは大丈夫か?」と確認してくれていたなら・・・・と、ついつい思ってしまったのでした。