久元 喜造ブログ

創造性を大いに発揮してほしい。


2019年度の神戸市職員採用試験から「デザイン・クリエイティブ枠」を設けました。
美術や音楽、映像、デザインなど芸術分野の素養を備えたみなさんに入ってきていただき、人材の多様化を図ることが目的です。(2018年11月26日のブログ
数名程度の募集に対し、93名もの申し込みがあり、手ごたえを感じています。

芸術系の大学や専門学校を出た、これまでとは違うタイプのみなさんを市役所に迎え、事務職、技術職などの職員と一緒に仕事をすることによって、活発に議論し、談論風発できる雰囲気を醸成していってほしいと願っています。
組織が大きな公務職場では、がんじがらめのルールや目に見えないオキテがあり、職場ではひたすら自分を押し殺して仕事をし、好きなことは職場の外でする、という現象がみられることがあります。
職場の外で、自分の好きなことをして楽しむのは、大いに結構ですが、このことが、職場で押し殺している自らの創造性の回復を意味しているとしたら、それはとても悲しいことです。
創造性をどのように高め、発揮していくかについては、さまざまな方法があると思いますが、自分とは異なるタイプの人たちと交わり、触発しあうことは、有効な手段のひとつだと思います。
すでに、神戸市役所には、さまざまな職名で、多種多様な経験や特技を持つ外部人材が入り、活躍してくれています。
ひといろの発想や価値観に染め上げられた組織は弱いものです。
職員のみなさんが、それぞれ異なった知識や経験、想いを持ち寄り、語り合いながら、自らを高め、創造性を発揮していってほしいと願っています。
このことが、組織全体のパワーアップにもつながると信じます。