久元 喜造ブログ

名谷「躍動する多世代共生のまち」へ。①


神戸市では、昭和30年代後半から「山、海へ行く」という独自の街づくりを展開しました。
山を削り、土砂をベルトコンベアと船で運搬して臨海部を埋め立て、採取跡地には良質な住宅地を造成しました。
「須磨ニュータウン」もこのようにしてできた開発団地で、白川台・北須磨・名谷・落合・横尾・高倉の6つの団地から成ります。
街びらきから半世紀以上が経過した現在、当初の世代は高齢化、その子供たちはエリア外に流出し、空き家が増加するなど徐々に街の魅力が低下してきました。
このような状況を踏まえ、「須磨ニュータウン」の中心・名谷の活性化を図るため、地下鉄・西神山手線の名谷駅周辺を再整備し、魅力のある公共空間を創出することにしました。

名谷駅から三宮駅までは、約20分。
拠点駅である名谷駅前において、商業・業務機能、文化機能、子育て環境などを充実させるとともに、駅周辺の居住機能を強化するための事業をスピード感を持って進めます。

まず、名谷駅ビルの再整備 です。
上のパースのようなイメージで、開かれた、明るい空間を目指し、リニューアルを図っていきます。
デザイン面も重視し、令和4年度までの完成を目指します。

駅前には、新しい図書館を整備します。
大丸須磨店のリニューアルにあわせ、4階フロアの一部を市立図書館として活用します。
昨年4月に北区の岡場駅前にオープンした「北神図書館」は、これまでにない斬新なデザインで注目を集めています。
新設する「名谷図書館」(仮称)も、また一味違う、洗練されたイメージの図書館を目指したいと思います。
令和2年度内の完成を目指し、大丸須磨店とよく連携しながら設計・工事を進めます。(つづく