久元 喜造ブログ

『阪急電車』の風景

きょうは、大阪で会合があり、地下鉄を乗り間違えて、淡路に出てしまいました。
淡路から阪急電車で十三へ。神戸線の特急に乗り、西宮北口でさらに普通に乗り換えました。

普通電車は、比較的空いていて、座ることができました。
隣に座っていたのは、若いお母さんと小さな女の子です。
女の子が、元気な声で、母親に話しかけますが、お母さんは、周りに気を遣われる方のようで、そのたびに
「シーッ」とか
「静かにしなさい」
とか言って、女の子をたしなめていました。

別に、周りの乗客が気にしている風でもないので、私は、
「いいんじゃないですか。気にされることはありませんよ」
と、言いましたら、その声が女の子に届いたのか、
「おじさんも、いいって言ってるって」
と、また、元気な声を出したので、乗客に笑い声が起きました。
その後、私も含め、乗客は、お母さんと女の子の会話を、ニコニコしながら眺めていました。
とても微笑ましい車中の風景でした。

若いお母さんと女の子は、岡本で降りていきました。
向かい側に座っていた乗客の何人かは、降りていく二人に手を振りました。
私も振り返って、車窓から手を振りました。
140126-2

何年か前に観た映画、有川浩の『阪急電車』を思い起こしました。
『阪急電車』は、西宮北口を通る今津線が舞台でしたが、阪急・神戸線も、穏やかで温かな車内でした。