久元 喜造ブログ

「神戸の水だより~布引~」

「神戸の水だより~布引~」

きょうの神戸の最高気温は、37度。
冷たい水がありがたい一日でしたので、きょうは、水の話題です。

神戸の水道事業が始まったのは、1900年(明治33年)で、横浜、函館、長崎、大阪、東京、広島に次いで、7番目でした。
長い歴史を持つ神戸の水道ですが、自己水源には恵まれず、現在、約4分の3の水量を、阪神水道企業団から供給を受けています。
つまり、淀川の水です。

以前は、淀川の水を使った神戸の水道水は、とてもまずかったのを覚えています。
30年以上前、青森に赴任したとき、八甲田を水源とする青森の水道水は、ほんとうにおいしく感じました。

神戸の水道水も、現在では、高度処理により、昔と比べ、格段においしくなりました。ミネラルウォーターと比べても違いがわからないほどです。

全体の水量をとても賄えませんが、灘の酒を生み出した神戸ウォーターは、健在です。
神戸ウォーターを代表する布引の水を使って、神戸市水道局が販売しているのが、「神戸の水だより~布引~」。
神戸マラソンの給水コーナーでも配られました。

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我が国には、神戸のように、おいしい水が豊富にあり、各地で、いろいろな種類の水が生産されています。
それなのに、コンビニやスーパーで幅をきかせているのが、Evian や Volvic といったヨーロッパの水です。
はるばる遠い距離を、船で運ばれてきます。輸送コストやエネルギーも膨大でしょう。
世界中で、干ばつなどで水不足に苦しむ人々がたくさんいるというのに、おかしな話です。

総務省にいたとき、地域の活性化をテーマにした会議に出たら、Evian が出されたので、次の会議からは、日本の全国各地でつくられている水を使ってくれるよう、担当に指示したことがありました。
総理大臣官邸で開かれた、全国知事会議でも、席上に置かれていたのは、Evian か Volvic で、残念でした。