久元 喜造ブログ

選挙の日を振り返る。

備忘録として記させていただくことをお許しください。

10月27日の神戸市長選挙投票日は、昼過ぎに、マスコミ筋より、私が他候補にリードされている、というショートメールが入ってからは、悪い情報ばかりでした。
午後8時半過ぎから、事務所の近くで待機しましたが、開票速報やマスコミの出口調査が伝えられ、落選を覚悟しました。

落選すること自体に不安もおそれもありませんでしたが、副市長を辞めてから市内のあちこちを回り、目にした地域の姿が次々に走馬燈のように浮かび、ああしたい、こうしたいと思っていたことが、すべてできなくなることに、一抹の寂しさを感じておりました。
落選したら、再び選挙に出るつもりはありませんでしたので、市長という立場で、神戸に奉仕する機会が永遠に失われることは、残念でたまりませんでした。
家内は、終始ニコニコしながら、テレビを眺めたり、持参したチョコレートを勧めたりしていました。

ふと我に返り、相手候補に当選確実が出たらすぐにマスコミの前で挨拶をしなければならないことに気づき、敗戦の弁を考え始めました。だいたい頭の中で文章がまとまったとき、携帯に、私に当選確実が打たれた、早く事務所に来るように、との連絡が入り、たいへん驚きました。

事務所前で車を降りると、ものすごい人だかりで、すでに歓声の渦でした。あとのことは、無我夢中で、あまり覚えていません。

改めて、神戸市長として仕事をさせていただくこと機会を与えていただいたことに感謝申し上げますとともに、責任の重さを痛感しています。

11月20日に、第16代神戸市長に就任することになります。
市政がとぎれることなく、しっかりと仕事をすることができるよう、準備したいと思います。