久元 喜造ブログ

身近なクールスポット活用策の不発。

摩耶山は、市街地から気軽に行ける山として、親しまれています。
山上の気温は、市街地よりも、5度くらい低く、「天然のクールスポット」となっています。

このクールスポットに、たくさんのみなさんに足を運んでもらおうと、『まやビューライン』 (ケーブルとロープウェイ)の無料運行を考えました。
夏休みの最後の週、8月24日(月)から31日(月)までの8日間、一人往復、最大1540円をすべて無料にしようという試みでした。

猛暑の市街地を離れ、摩耶山上で涼をとっていただければ、 少しでも、エアコンの使用抑制につながり、電力の節減が図られます。
摩耶山の魅力を、改めて、たくさんのみなさんに知っていただくことにもつながります。
夏休みの最後の週、子供さんたちには、眼下に広がる神戸の景色を眺めながら、のびのびと過ごして欲しいという願いもありました。

住宅都市局交通担当のみなさんは、交通事業者間の調整に奔走し、何とか実現一歩手前まで行きました。
しかし、最後の最後で、一部の交通事業者から「民業圧迫だ」との強い意見が出て、断念せざるを得ませんでした。
交通事業者は、採算ラインぎりぎりの経営をされているところが多いのは事実ですが、わずか8日間の社会実験に理解が得られなかったのは、残念でした。

今回の反省を踏まえ、周到な準備を行って、来年の実現を期したいと思います。