久元 喜造ブログ

「神戸サミット」開催への課題

先週の金曜日の8月8日、東京から帰庁したその足で、2016年サミットの神戸への誘致を発表しました。
井戸敏三兵庫県知事が神戸市役所まで出向いて下さり、共同で記者会見を行いました。

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主要国首脳会議(サミット)は、今年はベルギーのブリュッセルで開催され、来年2015年はドイツ南部の保養地エルマウで開催されます。
2016年は、日本で開催されることが決まっていますが、国内の開催地はこれから政府が決定します。
神戸市は、兵庫県と共同で、「神戸サミット」の開催を外務省に提案することにしました。

神戸は、古くから外に向かって開かれた都市です。そして、来年は、阪神・淡路大震災から20年になり、世界に向かって、甦った神戸の姿、そして培われてきた防災・減災文化を、感謝をこめて発信できる好機になります。
海上文化都市・ポートアイランドを中心とした開催は、ほかの都市にはない特色となることでしょう。

すでに開催誘致に動いている都市もありますから、表明した以上、経済界など幅広い分野のみなさんの賛同を得て、推進体制を整え、誘致運動を強力に進める必要があります。
何よりも、市民のみなさんの理解をいただくことが不可欠です。

同時に、サミット誘致への取り組みは、単に誘致運動にとどまらず、神戸の魅力的な街づくりを進める契機にしていかなければなりません。
神戸は、創造都市ネットワークのデザイン都市に選定されましたが、残念ながら、これまで市民がその成果を目に見える形で実感するところまで至っていません。
『デザイン都市・神戸』創造会議でしっかりと議論していただき、サミット開催都市にふさわしい都市景観、街の佇まいを創造していく取り組みを加速させていきます。