市長・副市長会議で、庁内の説明にパワポを使わないことにしてはどうか と提案しました。
きっかけは、高岡浩三ネスレ社長に講演をしていただいたことでした。
とてもわくわくする講演で、聴きどころはいっぱいあり、全体の中では周辺部分でしたが、報告は原則として口頭、資料は原則、A4、1枚、いうお話がありました。
我が意を得たり、という思いでした。
とにかく、市役所の説明は長いのです。
政策会議などでも、パワポを使った説明が延々と続きます。
しかも、パワポの資料はスクリーンに映されるだけではなく、何十枚も紙で印刷して配布されることもあるのです。
膨大な資源の無駄遣いです。
このことは、4年以上も前に問題提起をしたのですが、あまり改善されていません。(2014年11月4日ブログ)
内部での議論に、視覚的効果を狙い、意匠を凝らした説明資料は要らない のではないでしょうか?
パワポ資料の作成には、かなりの手間がかかるはずです。
「働き方改革」の面からも、内部説明のための労力は減らすべきです。
もちろん、数字やデータ、法令の規定に基づいた議論が必要な場合もあります。
そのようなときは、必要な既存の資料をタブレットに入れればよいし、タブレットの配布が完了するまでは、紙の資料で議論することは仕方がないでしょう。
これは私の趣味ですが、数字が必要なときは、数字さえあればよく、グラフにする必要は感じません。
グラフだけあって、数字が入っていない資料にたまにお目にかかりますが、それは困ります。
要は、みかけではなく、中身の濃い政策議論をしっかりとする、ということだと思います。
内部のために使う手間暇は、市民のために使われるべきです。