神戸市長の日々

神戸市長として:4期

2025年(令和7年)

11月20日、神戸市長としての4期目の任期が始まりました。
選挙期間中は、ふだん見ることが出来ない光景に出会ったり、あまり行くことがない時間帯の街の姿に触れることができたりする機会が与えられます。今回の選挙で特に感じたのは、駅前の駐輪場と自転車利用に関する課題でした。
そこで、11月26日、「自転車利活用推進本部」(本部長:小松恵一副市長)を設置し、第1回本部会議を開催しました。全庁的な視点、市民目線で、自転車が安全・快適に利活用できる環境の創出に取り組んでいきます。

11月28日、神戸市、日産自動車、灘五郷酒造組合による共同会見を行い、灘五郷エリアでの自動運転モビリティサービスの実証事業について発表しました。1月の実証実験を受けて、2026年度はエリアやルートを拡大し、オンデマンド運行を実施し、2027年度に有償運行によるビジネス化の検証を開始し、商用運行を目指します。

12月1日、六甲ライナー・アイランドセンター駅1階に「東灘区役所六甲アイランド出張所」がオープンしました。マイナンバーカード関連手続きとスマホ相談などからスタートしますが、六甲アイランドを独立性の高い一つの地域として捉え、身近な場所で相談や手続きができる出張所へと進化させていきます。
12月19日、神戸市第二学校給食センターの開所式が行われました。西区見津が丘に整備された同センターは、1日最大15,000食規模の調理能力を備え、中学校給食の全員喫食を支える拠点となります。2026年1月から給食の提供を開始します。

2026年(令和8年)

1月20日、神戸市は、神戸医療産業都市推進機構、神戸大学、理化学研究所、三菱商事、三菱商事都市開発、アイパークインスティチュートとの間で「神戸医療産業都市におけるイノベーション創出に向けた連携協定」を締結しました。ポートアイランドに、研究開発拠点「アイパーク神戸(仮称)」を整備し、エリア全体の活性化や日本のバイオ・ライフサイエンス分野の国際競争力強化を目指します。この取り組みを通じて、世界に伍するバイオ・ライフサイエンスマーケットの発展につなげていきます。

2月10日、臨時会見で、中学校部活動の地域展開「コベカツ」を進めるため、条例と基金の設置を発表しました。部活動の地域展開は、現在の部活動が持続可能ではないことを考えれば、すべての自治体で取り組まなければならない課題です。神戸市は、全国の指定都市の中でもっとも進んだ取り組みを進めてきましたが、選挙中にいただいたさまざまな意見を踏まえ、強固な支援の仕組みを整えることにしました。
同日、国の重点支援地方交付金を活用した神戸市の物価高対策を発表しました。神戸フードサポート、学生・こども食堂・社会福祉施設への食支援、コミュニティフリッジやフードロスロッカー、事業者支援や銭湯料金支援などが主な内容です。一律の給付や負担軽減ではなく、物価高の影響度、支援先の事業の公益性を勘案するとともに、支援が循環し続ける仕組みづくりを重視しました。

2月16日、神戸空港は開港20周年を迎えました。2006年の開港からさまざまな出来事があり、紆余曲折もありましたが、2025年4月には第2ターミナルが完成し、定期便に近い形での国際チャーター便の就航が実現し、神戸空港は国際空港となりました。国内線を含めた利用者数も着実に増加しています。2030年4月の国際線定期便の就航に向けた取り組みへの決意を新たにしました。

3月13日、定例会見で、「こうべ森林整備戦略」の改定を発表しました。神戸市域の約4割を占める森林は、神戸にとって貴重な財産です。これまでの戦略は主として六甲山を対象としていましたが、これを市街地に隣接する森林、ニュータウン周辺の森林、里山などに拡大します。全市的視点に立ち、持続的な管理・再生を図るため、防災・減災、森林資源の循環利用、豊かな生活空間の形成の三つを基本方針として取り組みを進めます。

3月14日・15日、六甲アイランドの神戸ファッションマートで「KOBE BOOK FAIR&MARKET」が開催されました。大型書店、独立系書店、古書店、出版社、ZINEの作り手など115組が集まり、個性豊かな書籍の販売、フォーラムなどが行われ、約7,000人が来場しました。書店や図書館、出版社、読者が境界を越えてつながる「本の文化」を、まちの魅力として育てる試みを進めていきます。
3月16日、神戸市立鵯越墓園内に整備した「樹林葬墓地」の使用者募集が始まりました。山中の樹林全体を墓所とし、承継や管理を必要としない新しい墓地です。募集開始とともに多数の申し込みがあり、従来の区画ではない墓所に対するニーズの高さを実感しました。

3月25日、バンドー神戸青少年科学館の第2期リニューアルオープン記念式典が行われました。北館2階「生命|産業」では神戸の医療・製造技術を体験的に学び、北館3階「サイエンスラボ」では実験室・工作室を活用して、ものづくりや研究への関心を育てる空間が整いました。
職員研修所を六甲アイランドのファッションマート内に移転することとし、3月28日に開所式が行われました。新たな研修拠点を活用し、職員一人ひとりの政策形成力、現場対応力、対話力を高め、職員が成長できる環境を整えていきます。

4月1日、東灘下水処理場で、食品系廃棄物を受け入れるバイオマス受入事業が始まりました。下水処理場が産業廃棄物を受け入れる全国初の取り組みです。神戸市の下水処理場ではこれまでも下水汚泥から再生リンを生産するなど、独自の先験的な施策を実施してきました。これからも循環型社会の形成とCO2削減に貢献する取り組みを進めます。
4月18日、垂水区の五色塚古墳に「五色塚古墳館」がオープンしました。兵庫県最大の前方後円墳である国指定史跡・五色塚古墳館の歴史、発掘成果、復元整備の歩みが、パネル展示により分かり易く説明されています。埴輪づくりや葺石体験もでき、子どもたちにも古代の生活に思いを馳せてほしいと願っています。

5月1日、令和8年度第1回神戸市総合教育会議を開催しました。今回のテーマは、神戸市立高校のあり方です。県立高校の定員割れが広がる中、改めて市立高校の役割が注目されています。市立高校の魅力向上に向け、教育内容、入試のほか、校舎の通信環境、トイレや体育館空調などを刷新していく方向が確認され、プランの作成を進めることとしました。
5月24日、INAC神戸レオネッサが2025/26 SOMPO WEリーグで優勝したことを受け、神戸市とクラブが連携して、六甲アイランドで「WEリーグ優勝を祝う会」を開催しました。まち全体で地元チームの快挙を祝う機会となりました。
5月28日、JR神戸駅前広場で、市内初となる地下タワー式駐輪場の完成式典が行われました。6月1日から3基が先行オープンします。駅前広場の地下に駐輪機能を集約し、広場空間の有効活用と利用者の利便性向上を進めます。地下タワー駐輪場は他のいくつかの駅でも整備するとともに、全市的視点で駅前を含め、駐輪場の整備、環境改善を進めます。

かねてより整備を進めてきた神戸市歴史公文書館が完成し、5月29日、開館記念式典が行われました。旧岡方倶楽部を修復した別館に隣接して新設を建設し、「特定歴史公文書」を保存・管理し、閲覧に供します。阪神・淡路大震災の関連文書、阪神大水害や神戸大空襲の記録・戦災資料も引き継がれます。私は市長就任以来、歴史公文書館が神戸市に存在しないことを問題視し、専門的知識・経験を有する職員を任用し、計画の策定、条例の制定などの準備を進めてきました。歴史的公文書を市民共有の知的財産として保存・公開し、政策決定の過程を検証し、未来へ引き継ぐ拠点が整えられたことを喜んでいます。