神戸市長として:3期
2021年(令和3年)
11月20日、神戸市長としての3期目の任期が始まりました。
コロナへの対応が続きます。
12月1日、医療従事者への3回目接種を開始し、翌日から「こうべワクチンカー」第2弾として、希望する地域での派遣接種を受けられるようにしました。
12月12日、延期していた令和3年「神戸市成人お祝いの会」をノエビアスタジアム神戸で開催しました。
同月、須磨区での選挙公報未配布問題が明らかになりました。
厳正な執行が求められる選挙の管理及び執行に関する事務であることから、公正な第三者による検証が必要と考え、監査委員に対し監査要求しました。
大阪・京都でオミクロン株が発見され始め、神戸での感染拡大も時間の問題となり、関係者は緊張感を持って年を越しました。
2022年(令和4年)
予想どおり、年初から感染力の高い変異株・オミクロン株が爆発的に拡がり、第6波の到来となりました。
1月10日、令和4年「神戸市成人お祝いの会」をノエビアスタジアム神戸で開催しました。午前・午後の2部制で行い、スタジアムの屋根を開放、座席は1人分空けて着席、LINEかWEBで全員事前登録など万全の感染対策をとる中、合計7600人の新成人が集いました。
1月12日、自宅療養者夜間コールセンターを設置し、保健所・各保健センター対応としていた夜間の対応を集約し、対応を強化しました。
1月17日、震災から27年。東遊園地での「阪神淡路大震災1.17のつどい」に参加しました。早朝の会場は祈りに包まれていました。
この日、65歳以上の高齢者に3回目接種券の発送を開始しました。
感染拡大に対応するため、コロナ病床・宿泊療養施設を拡充するとともに、保健所などのコロナ対応部門の増員を行い、自宅療養者へのケアなどの体制を強化しました。外国人の方が医療機関に症状の相談や検査を受けやすくするため、外国人検査相談コールセンターも設置しました。
1月27日、まん延防止等重点措置が実施されました。(~3月21日)
それでも新規感染は増え続け、2月3日には、第6波の感染者ピークとなる2,351人/日を記録しました。
2月3日、既に2回目接種の完了から6か月以上を経過する18歳以上の方については、「ノエビアスタジアム神戸会場」において、接種券が届いていない場合でも接種を受けることができるようにしました。
2月4日、爆発的な感染増加に対応するため、会議室などワンフロアの大部分をつぶし、職員160名体制の「自宅療養フォローアップセンター」を開設。
重症化リスクの低い患者への相談対応を区保健センターから本庁に集約する一方、区保健センターは重症化リスクのある自宅療養者の健康観察に重点化しました。
コロナと戦いながらも、SDGsも見すえ、神戸の街づくり・地域の活性化を図っていかなければなりません。
1月の定例会見で、神戸が目指す新たな都市像である「海と山が育むグローバル貢献都市」に向け実施しているブルーカーボンの取り組み、新神戸駅前広場・生田川公園の再整備計画を発表しました。
2月14日、西区役所新庁舎がオープンしました。
3月10日、ポストコロナを見据えた「用途地域の見直し」について定例会見で発表しました。
3月18日、神戸港と金沢港のクルーズ振興に関する連携協定を締結することとし、石川県の谷本正憲知事と共同会見で発表しました。
神戸市は震災を経験したこともあり、共同住宅の割合が高い都市です。分譲マンションについては、管理の責任が管理組合にあり、適正な管理を支援していくことが必要です。
そこで神戸市は、昨年「マンション管理状況の届出・情報開示」の制度をスタートさせましたが、1年が経過したことから、現状を定例会見で発表しました。
3月25日、「こども本の森 こうべ」がオープン。
3月27日、フジドリームエアラインズの新潟~神戸便が就航しました。北陸にはじめての就航です。これで神戸空港の就航都市は、札幌、仙台、茨城、羽田、松本、高知、長崎などと合わせて13都市になりました。
3月30日、有馬口トンネルが開通しました。神戸三田線は兵庫区と北区・三田市をつなぐ重要な道路ですが、急峻な山地と河川に挟まれて道幅が狭いために、災害時の通行規制や渋滞などに長年悩まされてきました。15年近くかかったこのたびの現道拡幅やトンネルを含むバイパスの完成には感慨深いものがありました。
コロナとの戦いが続く中、大きな衝撃が走りました。
2月24日、ロシア軍がウクライナ侵攻を開始したのです。到底許されない暴挙です。
3月1日、神戸市会は臨時の本会議を開き、「ロシアによるウクライナ侵攻に抗議する決議」を全会一致で可決しました。
この決議も踏まえ、同日、神戸市は予備費から緊急支援金として1000万円を拠出し、神戸市・神戸市会連名でユニセフ(国連児童基金)に寄附することとしました。
ウクライナに早く平和が回復することを祈り、メリケンパークの「BEKOBE」モニュメント、市章山、ポートタワーをウクライナ国旗の色にライトアップすることにしました。
3月22日、ウクライナ避難民の受け入れ支援について定例会見で発表。
神戸国際コミュニティセンター(KICC)にワンストップ生活相談窓口の設置、「KOBEウクライナ支援ネットワーク」の設置、市独自募金の開設、言語サポート(通訳ボランティア)、住宅サポート(市営住宅の提供等)などの支援策を決めました。
4月1日、指定都市市長会の会長に就任しました。
同日、エキソアレ西神中央が全館リニューアルオープン。JR 三ノ宮駅南側駅前広場に「&3 PARK」がオープンし、新垂水体育館が開館しました。
4月13日、ウクライナIT協会と共催で「ウクライナITセミナー」をオンライン開催。戦時下のウクライナからIT企業のみなさんのプレゼンが行われ、神戸の企業と意見交換を行いました。
4月15日、神戸-宮崎間を結ぶ「フェリーたかちほ」が新たに就航しました。
4月15日、名谷駅パティオの「買物広場」がリニューアルオープンしました。
5月14日、神戸ファッションプラザに「ふわふわドーム」や「スペイン階段のベンチ」などを設置され、リニューアルオープンしました。
6月15日、コロナ患者発生簡易報告システムを神戸市独自で導入しました。
これまで、国の感染者情報共有システム「HER-SYS」に医療機関が入力することとされていましたが、手間がかかり8割はFAXで届出がなされており、実際には保健所がHER-SYSに入力していました。
新しいシステムにより、医療機関がアプリに簡単に入力でき、保健所が入力情報をすぐに確認できるようになりました。
6月下旬から感染の主流がオミクロン株の派生型「BA・2」からより感染力の強い同「BA・5」に移り始め、感染者数が急増し、第7波を迎えました。
7月1日、旧湊山小学校跡地に「NATURE STUDIO」がグランドオープンしました。水族館、フードホール、ビールの醸造所、釣り堀のほか、芝生広場が広がり、ハーブショップや学童保育、小規模保育など多くの機能が集まるコミュニティ型複合施設です。
7月3日、神戸市立青少年科学館のプラネタリウムがリニューアルオープンしました。
7月15日、神戸市立磯上体育館が開館しました。
7月19日、中央区新庁舎・中央区文化センターが同時オープンしました。
7月26日、三宮図書館をデザイン・クリエイティブセンター神戸(KIITO)に仮移転しました。
8月4日、保健所内に「神戸市オンライン確認センター」を新設しました。
高齢者など重症化リスクのある方の受診を最優先とし、若年世代には無料検査キットを配布して検査していただくことにしました。
8月17日、陽性妊婦出産受入支援金および陽性透析患者受入支援金を創設し、陽性妊婦と陽性透析患者の受け入れ体制強化を行いました。
8月21日、外来生物展示センターがオープンしました。
8月23日、「こうべハーベスト」の利用促進のため、市内農業生産者等にこうべハーベスト購入費を補助する施策を発表しました。
9月18日、第12回関西3空港懇談会が開催され、神戸空港が2025(令和7)年に国際チャーター便の運航、2030(令和12)年前後には1日最大40回の国際定期便の運航を目指すことが合意されました。神戸空港が国際空港となることが決まりました。
10月1日、なでしこ芸術文化センターがオープンしました。
10月20日、持続可能な農漁業の推進及び里山・農村地域の活性化のため、「KOBE里山SDGs基金」を創設しました。
10月20日、「こうべSDGs肥料」(こうべハーベストを一般市民向けにリブランド)の一般販売開始を発表しました。
10月22日、神戸―小豆島・高松間を結ぶ新船「あおい」が就航しました。
11月16日、コロナとインフルエンザの同時流行を防止するため、集団感染が懸念される中学・高校生を対象に抗原定性検査キットを無償配布することにしました。
11月20日、神戸マラソンが3年ぶりに開催されました。
11月28日、東灘処理場において、下水処理過程で発生する消化ガスを利用する「消化ガス発電事業」をはじめとした、新たなSDGsの取組みを発表しました。
12月1日、神戸市から全国に取り組みが広がった「てまえどり」が、「現代用語の基礎知識」選2022ユーキャン新語・流行語大賞のトップ10に選出されました。
12月8日、投資家のSDGsへの関心の高まりを受けて、新たに「こうべSDGs市民債」の発行を発表しました。
12月26日、三田市と消防指令事務を共同運用に関する協議書を締結しました。
2023年(令和5年)
1月12日、「KOBE里山SDGs戦略」を策定しました。市民・企業・学校・NPO・行政が互いに連携しながら目指すべき里山を実現するための方針を明らかにしました。
1月27日、定例会見において、「神戸登山プロジェクト」の実施、北区に二つ目の建設事務所の設置を発表しました。
2月11日、和田岬に「こべっこランド」がリニューアルオープンしました。
2月18日、神戸ファッションプラザのサン広場がリニューアルされ、周辺に足湯施設もオープンしました。
3月4日、苅藻に、外来生物展示センターがオープンしました。
3月24日、「神戸SDGs表彰」を創設し、贈呈式を開催しました。自然共生、脱炭素、資源循環みなどSDGsの達成に資する優れた取り組みを行っている団体・個人に贈呈しました。
3月25日、神戸電鉄花山駅・大池駅がリニューアルされました。
3月29日、「阪神・淡路大震災」「新型コロナウイルス感染症」という二度にわたる未曽有の危機を乗り越えて市民に愛され続ける飲食店を、「神戸名店百選」として顕彰しました。
4月1日、神戸市公立大学法人が設立され、神戸高専と神戸市外国語大学を運営する体制が確立されました。
4月28日、「新開地アートひろば」がリニューアルオープンしました。
5月8日、新型コロナウイルスの感染法上の分類が、季節性インフルエンザと同じ「5類」に引き下げられました。
5月10日、定例会見で、神戸空港・新ターミナルの完成イメージや整備の概要について発表しました。
6月8日、定例会見で、「新長田シタマチスタートアップ」プロジェクトについて発表しました。新長田南エリアにある空き家等を有効活用して起業を促し、交流を創出して街のにぎわいづくりにつなげていきます。
6月23日、神戸市役所内で、生成AI(ChatGPT)の試行利用が始まりました。
6月29日、王子公園内の大学設置・運営の優先交渉権者として、学校法人関西学院が決定しました。
7月22日、「神戸登山プロジェクト」の一環として、登山支援拠点「トレイルステーション神戸(愛称:トレコ)」が新神戸駅にオープンしました。
8月26日、六甲ミーツ・アート芸術散歩《2023 beyond》が開幕しました(~11月23日)。
9月1日、明石市の丸谷聡子市長と共同会見を行い、「生物多様性を守り育てるための連携・協力に関する協定」の締結を発表しました。
9月7日、ウクライナ・リヴィウ市のアンドリー・サドヴィー市長が神戸に来られ、連携・協力に関する意思確認書に署名しました。
10月11日、世界6拠点目となるMicrosoft AI Co-innovation Labが神戸商工貿易センターに開所しました。
10月19日、西神中央「プレンティ」がリニューアルオープンしました。
10月25日、北区の里山が生物多様性の保全が図られている区域として、環境省の「自然共生サイト 30 by 30」に認定されました。
11月1日、道路、公園の不具合をLINEで通報できるサービスを開始しました。
11月10日、産官学共創による課題解決に向けた連携協力体制の強化に向けて、市内の大学等、産業界、 神戸市が参画する一般社団法人「大学都市神戸 産官学プラットフォーム」が設立されました。
11月25日、ヴィッセル神戸が、創設以来初となるJ1リーグ優勝を成し遂げ、12月3日の夜にはメリケンパークで優勝を祝う会が開催されました。
12月5日、神戸マラソンのコースを明石市の大蔵海岸まで延伸する提案について、臨時会見で発表しました。
12月14日、現在市内に約50か所あるバスケットゴールを、3か年かけて約100か所に倍増させる計画を、定例会見で発表しました。
12月16日、日本経済新聞が「共働き子育てしやすい街ランキング」を発表し、神戸市が全国で4位、関西ではトップとなりました。
12月22日、学校法人関西学院と、王子公園再整備にかかる大学設置・運営事業に関する基本協定を締結しました。
12月25日、「神戸市ライフパートナー制度」がスタートしました
12月26日、幕末に幕府が開設した「神戸海軍操練所」と思われる遺構の発見を、定例会見で発表しました。
2024年(令和6年)
1月1日、3人目の副市長として、森林病理学の専門家である黒田慶子神戸大学名誉教授が就任しました。
1月3日、元旦に発生した能登半島地震への支援を行うため、神戸市職員を派遣することとし、7日には、「神戸市能登半島地震被災地支援対策本部」を設置しました。
1月27日、INAC神戸レオネッサが、7大会ぶり7回目の皇后杯優勝を果たしました。
1月30日、阪神・淡路大震災及びその後の復旧・復興の過程を経験した市職員退職者のノウハウを活かした支援を行うため、市職員退職者の先遣調査グループを派遣しました。
2月14日、市内高校に通う神戸市民の高校生の通学定期代を無料化することとし、令和6年度予算に盛り込む方針を定例会見で発表しました。
3月1日、六甲アイランドの神戸ファッションプラザに商業棟「ROKKO i PARK」がオープンしました。
3月27日、子育てしやすい環境づくりに向け、生活協同組合コープこうべと連携協定を締結しました。
4月10日、児童館の愛称を「こどもっとひろば」とし、「子育てチーフアドバイザー」を全館に設置しました。児童館をもっと幅広い世代に活用していただく取り組みです。
4月11日、六甲山の「神戸市立自然の家」がリニューアルオープンしました。
4月26日、「神戸ポートタワー」が約2年7か月の改修工事を終え、リニューアルオープンしました。屋上に展望デッキが新設され、地上100メートルからの雰囲気を生で感じられるようになりました。
5月9日、「地域に貢献したい・役に立ちたい」という想いの実現に向けて伴走型の支援を行う「地域貢献相談窓口」を開設しました。
5月10日、3月31日に亡くなった王子動物園のジャイアントパンダ「タンタン」の追悼式が開催されました。
5月17日、ユニバー記念競技場において「KOBE2024世界パラ陸上競技選手権大会」が開会しました。25日までの9日間の大会期間で約84,000人の方々から、熱い声援をお送りいただきました。
6月1日、須磨海岸に「神戸須磨シーワールド」がオープンしました。
6月6日、「磯上公園」がリニューアルオープンし、神戸では珍しい都心の日本庭園が生まれました。
6月16日、「西区役所玉津庁舎」がリニューアルオープンしました。西区役所の玉津支所のほかに地域福祉センター、地域活動のためのスペースも入っています。木目調の内装で自然のぬくもりを感じながら、子どもから大人まで、心地よく過ごせる空間になりました。
6月28日、市内企業の人材確保と若者の市内居住を促進するため、企業の住宅手当に上乗せする「神戸市内企業住宅手当等支援補助金」がスタートしました。
7月5日、技術職員の人材確保・育成のため、神戸電鉄粟生線・木津駅近くに「職員技術研修所」を開設しました。
8月13日、西神山手線・名谷駅前に須磨区役所北須磨支所が移転オープンしました。壁面緑化や木調ルーバーを効果的に使用し、屋内には兵庫県産の木材を活用するデザインに仕上がりました。
9月19日、市役所1号館や中央区役所・中央区文化センターとSantica(さんちか)をつなぐ「連絡棟」がオープンしました。内部には、市役所1号館のエネルギー設備も入ります。
9月24日、大韓航空との共同記者会見を行い、神戸空港への国際チャーター便の就航計画を発表しました。2025年4月から毎日2便、韓国・仁川空港へチャーター便が就航します。