東京での学生時代
1972年(昭和47年)
4月、東京大学文科一類に入学しました。
小田急線で、新宿から2駅目の、参宮橋駅近くにある兵庫県育才会 尚志館に入寮しました。篠山鳳鳴、八鹿、加古川東、姫路西、灘など兵庫県の出身者ばかりで、楽しい日々を送りました。 まだ、世の中が落ち着いていなくて、新宿駅で争乱もときどき起きていました。
教養学部LⅠⅡ8Bの担任は、英文学の中村健二先生でした。クラスの同窓会は、今まで毎年続いています。
現在、東京大学名誉教授の中村健二先生は、岩波文庫から「続審問」(J.L.ボルヘス作:2009年)、「汚辱の世界史」(J.L.ボルヘス作:2012年)、「愛されたもの」(イーヴリン・ウォー作:2013年)を訳出するなど、意欲的に活躍されています。
また、教養学科の国際関係論・平野健一郎先生のゼミに入り、政策決定過程を勉強しました。
本郷の法学部に進学し、巣鴨の下宿にしばらく居た後、東大の豊島学寮に入りました。古い木造の寮でした。大学では、まず、行政学の西尾勝先生のゼミに入りました。テーマは、住民参加でした。西尾勝先生には、1995年、内閣官房内政審議室で地方分権の推進に関わって以来、今日まで一貫してご指導をいただいています。
続いて、国際政治の坂本義和先生のゼミに入りました。2011年、坂本先生のご著書「人間と国家 ある政治学徒の回想 上下」(岩波新書)が刊行され、朝日新聞に坂本義和先生のインタビューが掲載されました。失礼を顧みず、お手紙を差し上げたところ、私のことを覚えていてくださり、ご丁寧なお返事をいただき、感激しました。坂本義和先生は、2014年10月逝去されました。多くの追悼記事が掲載されました。