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久元喜造 神戸上昇気流メール Vol.79 (2026.6.24号)

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■ 久元喜造 神戸上昇気流メール ■  Vol.79 (2026.6.24号)
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◎海外の市長との共通感覚

2026年6月3日から4日にかけて、フランス・ナンシーで開催されたU7市長サミットに参加しました。
U7とは、G7各国の市長会(日本においては指定都市市長会)の連合組織です。

そこで改めて感じたのは、国の制度や都市の規模、歴史的背景は異なっていても、市民の暮らしに最も近い現場で向き合う市長には、共通した思いがあるということでした。
気候変動、災害への備え、人口構造の変化、地域経済の活性化、社会的な孤立や格差などに対する課題認識を、改めて共有することができました。

このたびU7は、G7の公式エンゲージメント・グループとして認定されました。
これは政策を実行し、市民生活の変化を最も早く受け止める存在として、都市の重要性をG7が認識したことを示しています。
今回のサミットでは、G7の議論に都市自治体の声をより反映させていく必要性が共有されました。

神戸からは、震災を経験した都市として、レジリエントな、すなわち災害に強い都市基盤の整備や、地域レベルでの防災組織づくりについて紹介しました。
災害の種類は違っても、市民の命と暮らしを守る使命は共通しています。

採択された共同宣言には、都市を国際的な課題解決の実行主体として位置づけ、住宅、気候変動、誰も取り残さないまちづくり、デジタル変革などに多層的な連携で取り組む考え方が示されました。
これは、指定都市市長会が掲げる大都市の役割強化や神戸市が進める安全で持続可能なまちづくりの方向性とも重なります。

特に住宅は、多くの都市に共通する深刻な政策課題です。
若い世代や子育て世帯が住み続けられるかどうかは、地域社会の持続性に直結します。
また、AIをはじめとする新しい技術も、行政サービス、防災、交通、福祉、環境対策などへの活用が見込まれます。
技術は目的ではなく手段であり、誰も取り残さず、人に寄り添う姿勢が欠かせません。

海外の市長のみなさんとの対話を通じて得た共通感覚は、都市こそが未来を具体的に形にする現場であるということです。
神戸も、世界の都市と経験を共有し、住宅、AI、防災をはじめとする課題と向き合い、市民の安心と豊かな暮らしにつながる政策を進めていきます。

◎市立高校の魅力倍増に向けて

高校授業料の無償化により進路選択の幅が広がる一方で、私立高校が選ばれやすくなることは、以前から指摘されていました。
予想していたとおり、公立高校離れが現実のものとなっています。

2026年の兵庫県公立高校一般入試では、全日制の平均倍率が0.97倍となり、都市部の進学校や伝統校においても志願者の減少が見られました。
神戸市立高校は、現時点では一定の志願倍率を維持していますが、少子化の進行により学校間競争が一層厳しくなる中で、現状に安住することはできません。

市立高校は、市民に幅広い高校教育の機会を提供するという重要な役割を担っています。
神戸市立の小・中学校で学んだ子どもたちを、市立高校が着実に受け入れ、小中高の学びとの連続性の中で、自立し、社会で活躍できる人材を育成することが求められます。

そのためには、AIや情報技術、ものづくり、デザイン、探究学習、地域課題の解決といった、時代に即した教育内容を充実させるとともに、入試制度や学科編成のあり方についても議論を深めていく必要があります。
あわせて、通信環境や交流スペース、トイレ、体育館の空調などについても、単なる改修にとどまらず、生徒が主体的に学び、交流できる空間として施設整備を進めることが重要です。

今後は、教育委員会が市立高校全体の方向性や各校の役割を整理した「(仮称)魅力倍増プラン」を秋頃に策定し、その内容を令和9年度予算編成に確実に反映させていきます。
策定にあたっては、教育委員会と市長部局が緊密に連携し、有識者や企業、地域関係者、さらには主役である生徒や中学生など多様な意見を伺い、提供された視点を積極的に取り入れます。
あわせて、議会との議論も重ね、志願状況の向上や学習環境の改善といった成果を見据えた実効性あるプランとして取りまとめます。

市立高校は、神戸の未来を担う人材を育てる公共の財産です。
関係者の知恵を結集し、各校の強みを生かした具体的な取組を通じて、市立高校の魅力向上を着実に進めていきます。

◎JR神戸駅前に地下タワー式駐輪場がオープン

JR神戸駅前広場のリニューアルの一環として整備を進めてきた地下タワー式駐輪場のうち、兵庫駅側の3基が、6月1日に先行オープンしました。
収容台数は約680台です。
神戸市内で初めての地下タワー式駐輪場です。

神戸駅前の収容台数は、これまで地上の平面駐輪場を中心に約1,000台でした。
駐輪スペースの不足や放置自転車が課題で、より使いやすい駐輪環境の整備が求められていました。

今回整備する地下タワー式駐輪場は、自転車を地下に収容し、限られた駅前空間を有効に活用できる施設です。
地上の駅前には、歩きやすく、見通しのよい広場空間を創出していきます。

神戸駅前駐輪場では、今回オープンした兵庫駅側3基に加え、今後、元町駅側の地下タワー式駐輪場2基や地下平面式駐輪場なども順次整備される予定です。
再編後の収容台数は、全体で約1,700台に大きく増加します。

自転車は、通勤・通学に加え、買い物や子どもの送迎など、日常生活のさまざまな場面で利用されています。
また、電動アシスト自転車や子ども乗せ自転車の普及により、駐輪ニーズも多様化しています。

新しい駐輪場のオープンにより、自転車で神戸駅を利用される方にとり、より便利で快適な環境が整います。
駅前広場のリニューアルにより、歩行者にとっても利用しやすい駅前空間へと生まれ変わっていきます。
今後の神戸駅前の変化に、ぜひご注目ください。

<JR神戸駅の駅リノベーションについて>
https://www.city.kobe.lg.jp/a36648/shise/kekaku/kensetsukyoku/ekimae_miryoku/kobe/index.html

◎神戸市歴史公文書館が開館しました

6月1日、神戸市歴史公文書館が兵庫区本町に開館しました。

神戸市は1889年の市制施行以来、130年以上にわたり、明治・大正・昭和・平成、そして令和へと時代を重ね、阪神・淡路大震災などの試練を乗り越えて発展してきました。
その歩みを記録した公文書は、市民共有の知的資源であり、将来へ引き継ぐべき大切な財産です。
同館は、今年3月末に閉館した神戸市文書館の機能を引き継ぎ、重要な公文書の保存・公開や調査研究、展示や講座の開催を行います。

施設は本館(5階建て)と別館(3階建て)で構成。
本館には収蔵庫と閲覧室を整備し、昭和30年以前の公文書や戦災・震災資料、写真、地図など約20万点を保存します。
別館は1927年築の国登録有形文化財「旧岡方倶楽部」を改修したもので、市政の歩みや公文書管理、建物の歴史を紹介する展示室を設けています。
開館記念として「兵庫津遺跡第97次調査」の成果も展示しています。

また、6月1日からは資料検索システムが稼働し、所蔵資料を検索できるようになりました。
旧神戸アーカイブ写真館が所蔵していた写真など一部の資料については、デジタル画像の閲覧・ダウンロードも可能です。
4月にはデジタル展示サイト「資料から知る神戸」も公開され、神戸市域の変遷の様子や昔の写真、日替わりクイズなどをPC・スマートフォン等から楽しんでいただくことができます。

<施設のご案内>
・開館時間:午前9時~午後5時
・休 館 日:土・日曜日、祝日及び振替休日、年末年始(12月29日~1月3日)
・入 館 料:無料
・所 在 地:神戸市兵庫区本町2丁目3-33
・アクセス:市営地下鉄海岸線「中央市場前駅」下車、出口1から北西へ徒歩約7分

<神戸市歴史公文書館>
https://www.city.kobe.lg.jp/a98523/bunsyokan/index.html

<神戸市歴史公文書館資料検索システム>
https://www.archives.city.kobe.lg.jp/s/kobe_city

<デジタル展示「資料から知る神戸」>
https://www.kobe-city-archives.jp/

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発 行 元:久元きぞう後援会連合会事務局
発 行 日:2026年6月24日(水)
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