私の信条・理念
神戸市民は、震災という未曽有の危機を乗り越えてきました。復興の過程でさまざまな意見の相違があったことは事実ですが、互いに意見をたたかわせ、同時に励まし合って復興に取り組み、街を蘇らせることができました。このような経験を持つ私たち神戸市民は、今回のコロナという危機もきっと克服できると信じます。
海外では、さまざまな要因を背景として、分断と対立が深まっているように見えます。政治がそのような傾向を煽っているように見えることすらあります。私は、そのような政治のありようとはできる限り距離を置きたいと思います。政治の役割は、異なる意見の間に橋を架け、合意点を見出していくことです。市民のみなさんがともに地域社会のことを考え、行動し、参加することができるよう、そして、そのような土台がしっかりとしたものとなるよう、全力を尽くします。
政治理念
市民の知恵をあつめ、形にする政治
我が国を代表する国際都市を創り上げ、戦災、震災を乗り越えてきた神戸市民には、数々の試練と経験に鍛え上げられた、たくさんの知恵があります。
私は、市民のみなさんの知恵をあつめ、他者と社会のために役に立ちたいという想いを共有し、市民のみなさんの知恵や想いを形にしていきます。
市民の代表である議員から構成される神戸市会とは、緊張感のある信頼関係を構築します。 後ろ向きの議論を排し、不毛な対立に陥ることなく、前向きで生き生きとした議論を展開し、各分野の政策を練り上げていきます。
スピード感を持ち、実現する政治
突然の震災への対応、復旧・復興、財政再建に取り組んでいる間に、多くの政策課題が山積してきました。これらの課題に立ち向かい、さらに新しい時代の変化に対応していくためには、スピード感をもって機敏に行動していかなければなりません。
民間人材を積極的に登用し、市役所職員のみなさんと一体となった「最強の仕事人チーム」をつくりあげ、国政、県政との緊密な連携により、政策を迅速かつ強力に実現していきます。
公正で折り目正しい行政
すべての市民に公平で、正義感と倫理観に貫かれた政治姿勢を大切にします。
清潔で清明な政治姿勢を持ち続けます。
独善に陥らず、かつ、右顧左眄することなく、信念を持って市政にあたります。
不当な要求に応じることなく、職員を行政暴力から守り、基本を踏み外さない、折り目正しい行政を進めます。
仕事に対する姿勢
私は、長く、国と地方自治体で、公務員として、働いてきました。民間企業などで働いた経験は、ありません。ほんとうは、自治体の経営に当たる者には、公務と民間と両方の経験があることが理想だと思います。しかし、欧米のように、複数の職場を渡り歩きながら、キャリアアップを図る道が限られている日本で、両方の経験を持つことができる機会はきわめて少ないのが現状です。また、人間に与えられた時間には限りがあり、同時にふたつの世界に属することはできませんでした。私には、公務員としてのひとすじの道が、天命であったのだと振り返っています。
公務員の経験しか持たないで市長になった私は、神戸市行政に、民間の知恵や発想を取り入れることが不可欠だと考えてきました。ビジネスや地域活動の世界で活躍しておられるみなさんからは、市政全般に対して大所高所から提言をいただくとともに、個々の政策の立案・実施に参画していただく取り組みを行ってきました。
情報システム、DX(デジタルトランスフォーメーション)、スタートアップ支援、業務改革、広報戦略などさまざまな分野で民間人材を登用し、プロパー職員のみなさんとチームを組んで仕事を前に進めてもらっています。
今後とも、自由闊達な雰囲気の中での政策の立案・実施ができるよう取り組みます。