神戸上昇気流メール Vol.21 2017.05.17号

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      ■ 神戸上昇気流メール ■
                       Vol.21 (2017.05.17号)
[目次]━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【1】久元きぞうからのメッセージ
【2】ピックアップ〜久元きぞうオフィシャルブログ(2017.03.23-05.13)
【3】神戸の歳時記・5月〜「私立池長美術館」の開設
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このメールは、久元きぞうが過去にお名刺交換をさせていただいた方、
久元きぞう後援会連合会にご入会くださった方、オフィシャルサイトから
応援メッセージをお送りいただいた方等にお送りしております。
大変恐縮ですが、今後当メールがご不要な方は
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※配信停止は、こちら → https://zheb.f.msgs.jp/webapp/form/20487_zheb_3/index.do

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┗━┛久元きぞうからのメッセージ
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–[目次]————————————–
国への制度改正の提案
独り暮らしのお年寄りの遺留金への対応
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〜国への制度改正の提案〜

自治体で仕事をしていると、法律や国の制度が実態にあっていないために、
市民のニーズにこたえられなかったり、
目の前の課題に対応できなかったりすることがよくあります。
また、制度が存在しないために、
現場が対応に苦慮することも、結構多いのが実情です。

このような場合に、法律がこうなっているから、国が何もしてくれないから・・・と
あきらめるのはよくありません。
国に積極的な働きかけを行うべきです。

私は、長く国で仕事をしていたときに、実態に合わない制度は変えるべきだと考え、
積極的に制度改正に挑みました。
地方自治体にとってなじみが深い、地方自治法、住民基本台帳法、公職選挙法の改正にも
かなりの回数、チャレンジしました。
こうした経験を活かし、神戸などの地方自治体が困っている制度の不備については、
積極的に提案し、行動しています。

最近の例を挙げますと、まず、所有者が不明、あるいは、行方不明の土地の問題です。
神戸市でも、登記上の所有者の所在がわからず、
八方手を尽くしてようやく探し出すことができた事例、
どのような方策を講じても見つからなかった事例が増えています。

4月6日には、自民党本部で開催された
「所有者不明土地問題」に関する議員懇談会(会長:保岡興治衆議院議員)に出席し、
こうした事例が増えているため、擁壁が破損していても改善を求めることができないなど、
放置された土地や家屋が周辺環境に悪影響を及ぼす事態が生じている事例などを報告しました。

この問題の解決には、法律改正が不可欠であり、
今後も精力的に実現に向けて取り組んでいきます。

〜独り暮らしのお年寄りの遺留金への対応〜

もう一つ、制度の不備に関わって最近問題意識を持っているのが、
身寄りのない人がお亡くなりになったときに残されたお金、遺留金への対応です。

これまでも、市営住宅で独り暮らしの高齢者がお亡くなりになった時には、身寄りがなかったり、
親族がいても、「一切かかわりたくない」などと対応を拒まれたりして、
市の職員が葬儀、埋葬、身の回りの所持品の保管・処分などを行うことがありました。
最近は、こうした身寄りのない高齢者が遺した現金の取り扱いに苦慮するケースが、
ほかにも増えてきています。

この問題をいち早く報じたのが、朝日新聞でした。
4月13日の朝刊一面トップで、こうした遺留金について調査したところ、
大阪市の約7億2200万円を筆頭に、
39自治体で計約11億4200万円に上ることが明らかになりました。
神戸市は、4400万円を超えていて、大阪市、北九州市に次ぐ金額です。

遺留金は自治体のお金ではありませんから、適正な相続人に引き渡さなければなりません。
しかしその所在がわからないとき、自治体が家庭裁判所に「相続財産管理人」の選任を
申し立てることになりますが、裁判所からは一定の金額の納入を求められます。
遺留金がこの金額を下回っていれば、新たな財政負担を強いられることになるため、
選任の申し立ては行われず、少額の遺留金が自治体にたまり続けることになるのです。

ちょうど朝日の記事が掲載された日に、市役所で定例記者会見がありましたので、
国に制度改正の提案をする旨の発言をしたところ、
4月23日の朝日新聞社説で、私の発言が取り上げられました。

放置しておけない問題です。
指定都市市長会で問題提起し、国に対して、
自治体の責任で遺留金を管理することができるよう、制度改正を求めたいと思います。

同時に、この問題は残されたお金をどう処理するのか、という域を超える課題を
私たちに提起しているように思えます。
地域社会や家族のありようが変容している中で、身寄りのない高齢者に
私たちがどう向き合うのかというむずかしい課題を突き付けているように感じます。
この課題に向き合う責任が自治体にあることは、言うまでもありません。

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┗━┛ピックアップ〜久元きぞうオフィシャルブログ(2017.03.23-05.13)
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久元きぞうが更新しているブログから、いくつかご紹介します。
ぜひご覧ください。

◆長田区の公示地価がプラスに。(2017.03.23)
  → https://hisamoto-kizo.com/blog/?p=6305

◆道の駅「フルーツフラワーパーク大沢」オープン(2017.03.30)
  → https://hisamoto-kizo.com/blog/?p=6331

◆「神戸国際フルート音楽祭」開幕(2017.04.17)
  → https://hisamoto-kizo.com/blog/?p=6351

◆バスロケーションシステムがスタート(2017.04.25)
  → https://hisamoto-kizo.com/blog/?p=6393

◆空家・空地対策・この1年(2017.04.29)
  → https://hisamoto-kizo.com/blog/?p=6424

◆「松の根は岩を砕いて生きていく」(2017.05.13)
  → https://hisamoto-kizo.com/blog/?p=6000

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┗━┛神戸の歳時記・5月〜「私立池長美術館」の開設
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今から79年前の1938年、池長孟により「私立池長美術館」が、
中央区熊内町に開設されました。

池長孟(1891〜1955)は、兵庫区で生まれ、第三高等学校を経て
京都帝国大学法科を卒業。
その後、アメリカ、イギリス、フランスなど欧米8ケ国を巡遊し、
当地の文化に触れて帰国します。
1923年には、私立育英商業学校の校長となり、教育者として活躍を始めます。

その一方で、池長が生涯にわたり心血を注いだのが、
美術品、とりわけ南蛮美術品の蒐集でした。
異国情緒漂う港町・神戸で育った池長は、欧米巡遊での経験や
もともとの芸術好きの気質もあってか、南蛮美術の蒐集にすっかり夢中になります。

蒐集にあたっては、高値で買うこともいとわず、
珍品があると聞くや、所有者と粘り強く交渉し続けるなど、
鬼気迫る蒐集家ぶりだったとの逸話が残っています。
池長は、由緒ある名家だった池長家の家財を売却し、私財をつぎ込み続けながらも
蒐集を続け、「蒐集は、一つの創作。」との信念を掲げながら
「日本で製作された異国趣味美術品」の集大成をめざしました。

そして、ついに1938年5月、池長は、
「神戸のような国際大都市にして、美術館の一つも持たないということは、
国民教養の程度も察せられて大きな国辱である」と考え、
「私立池長美術館」を開設し、コレクションを一般に公開しました。

その後、池長美術館は1944年まで展示を続けましたが、戦争のためついに閉鎖。
戦後は、財産税の支払いのために
コレクションを切り売りしなくてはならない状況に陥りました。
美術品が神戸から離散することを何よりもおそれた池長は、
1951年、美術館を神戸市に譲ることを決意します。

これを受け、同年「神戸市立美術館」として開館し、
1965年4月には、「神戸市立南蛮美術館」と改称。
1982年11月には、中央区の京町筋に新設された「神戸市立博物館」内に
「南蛮美術館」が設けられ、ここに池長が蒐集した美術品が移転されました。

これにより、「私立池長美術館」として建造された
歴史を感じさせるアールデコ調の建物は、美術館としては閉館しますが、
後に改修や書庫新築を経て、1989年6月、「神戸市文書館」として、
新たに開館し、現在に至っています。

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久元きぞう後援会連合会に是非ご入会ください
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編集後記(「神戸上昇気流メール」編集事務局より)
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ゴールデンウィークに、北区大沢町にイチゴ狩りに行きました。

その農園では、「神戸1号」という、一度は栽培が途絶えた品種のイチゴを
40年ぶりに復活されたそうです。
兵庫県立農林水産技術総合センターに1株だけ残っていたものを育てて、
初めて実がなった時は、4粒だけで、
偉い方々が味見をして終わり、生産者の口には入らなかったとか。

その後、洋菓子店でケーキに使われるほどの収穫量になり、
2015年に久元市長が「神戸ルージュ」と命名されました。
味見をさせていただきましたが、甘さと酸味を兼ね備えたイチゴで、
口の中いっぱいに広がる甘酸っぱさに、改めて春らしさを感じました。

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発 行 元:久元きぞう後援会連合会事務局
発 行 日:2017年5月17日(水)
U R L:https://hisamoto-kizo.com/
お問合わせ:info@hisamoto-kizo.com
住  所 :神戸市中央区磯辺通 4-2-26 新芙蓉ビル 8階
編集・発行:「久元きぞう・神戸上昇気流メール」編集事務局
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