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読売新聞 令和2年3月4日(水)

新型肺炎「拡大防ぐ」
神戸で感染初確認 久元市長が強調

 「想定内の事態。全力で感染拡大を防ぐ」―。神戸市内で初めてとなる2人の新型コロナウイルス感染が判明した3日、久元喜造市長は万全の態勢で拡大防止に臨むことを強調した。一方、市の担当者らは情報収集や対応策に追われた。(真崎公美)

 感染したのは、いずれも40歳代で、男性会社員と女性。

 男性は、2月27日に発熱。3月2日に市内の医療機関に入院し、3日に陽性と判明した。

 普段は神戸市内の会社に電車通勤。発熱後は仕事を休み、自宅で療養していた。医療機関を受診する際、タクシーを利用したという。一人暮らしで、中国を含む海外への渡航歴はない。市は男性の感染経路について、「市中感染の可能性がある。必要に応じて職場からも聞き取る方針だ」とした。

 女性は2月15日夜、来場者の感染が明らかになっている大阪市都島区のライブハウスを訪れていた。21日頃からせきが出始め、3月2日に大阪市の保健所に相談。3日、神戸市内の医療機関の検査で陽性が判明した。現在入院中だが、状態は安定しているという。職業や同居人、濃厚接触者の有無は「十分に聞き取れていない」(担当者)として、公表されなかった。

 また、この日は市の対策本部の初会合があり、久元喜造市長が「患者の行動歴を調査し、県、国と連携して感染拡大の防止に向けた万全の対策を講じる。新しい情報が判明すれば、市民に迅速な情報提供をしていく」と幹部に指示した。

3日の久元市長と報道各社との主なやりとりは次の通り。

―市内で初めて感染者が確認されたが、受け止めは。

 全国的に感染が広がっており、想定内の事態。ネット上では明らかなデマも広がっているが、市民には冷静な行動をお願いしたい。ウェブサイトで分かりやすい情報発信に努める。

―学校や施設の対応を変えることはないか。

 現時点では考えていない。学校、学童保育ともに子どもの数は想定より少ない。ただ、休校が長期間になるので、状況を見て判断する。

―感染者の住む区は出さないのか。

 神戸市内でとどめたい。

―(地域や地区単位で)対策をしないのか。

 悩ましいが、自治体単位(神戸市)で考えたい。

―今後もその方針は変えないのか。

 市民の反応を見て考えたい。

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