メディア掲載

media

読売新聞 令和元年11月20日(水)朝刊

開かれた市政へ転換を

久元・神戸市長 2期目語る

ヤミ専従など世間とのずれ解消せねば

 

20日に就任2期目の折り返しを迎える神戸市の久元喜造市長が読売新聞のインタビューに応じた。この2年間を「新事業が着実に進んでいる一方で、行政内部の様々な問題が明らかになった」と振り返り、市政の古い体質を一新して、魅力的な街づくりを進める考えを示した。

(聞き手・真崎公美)

―2期目の評価は。

 震災でなかなか取り組めなかった三宮や新長田の再開発事業が進み出した。ただ、人口減少が食い止められていない。しっかり議論して、一番効果的な政策を打ち出していきたい。
 同時に、仕事を前に進めていくために、市役所という組織のあり方を総点検する。この2年間で、ヤミ専従や東須磨小の問題が発覚した。世間の常識とのずれを解消しなければならない。

―神戸空港で新規路線が就航したが思いは。

 すごく期待している。ビジネス、観光の両面で拡大につながるし、地方と地方がつながることは非常に大きなメリットがある。
 今後は空港への交通手段を増やすことが重要で、新神戸トンネルを南進させて、港島トンネルに接続する道路を国土交通省に要望している。短期的には、ポートライナーの朝の混雑を改善するため、バスの増便を検討中だ。

―京都、大阪と比較して外国人観光客の誘致政策の課題は。

 京都でオーバーツーリズムが問題となり、市民生活に支障が出ているという。大阪も非常に潤う一方、観光客が増えることが本当に良いのか、という意見が出ているとも聞く。神戸も観光客はある程度増えており、もっと増やさなければならないとは思うが、あまり京都や大阪を意識する必要はないだろう。
 神戸は東京や大阪とは違うゆったりとした雰囲気で、大都市だけど山があり海もある。あくせくして観光客を誘致することがいいのか。市民が買い物やグルメを楽しんでもらえるような街であるというスタイルで良いのではないか。

―今後の展望は。

 神戸で何か新しいことが起きそうだと感じられて、国内外から優れた人材が集まる、わくわくするような街にしていきたい。
 テクノロジーの進化を神戸経済の発展、地域社会の課題解決につなげていくことに合わせて、開かれた、より効率的でスピーディーに仕事ができる市政への転換が重要と考えている。

LinkedIn にシェア
LINEで送る
Pocket