メディア掲載

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朝日新聞 平成30年11月21日(水)朝刊

2期目就任から1年
久元・神戸市長に聞く

三宮再整備 魅力ある街に
ヤミ専従 決意持って臨む

 神戸市の久元喜造市長が20日、2期目の就任から1年を迎えた。朝日新聞のインタビューに応じ、「山を削って海を埋めるかつての『株式会社神戸市』のような規模を拡大する時代はとっくに終わった」とし「これからは街としての価値をいかに高めていくかが重要」と語った。

 ―これまでの市政運営を自己採点すると。

 50点です。市長になってからの5年で街が見違えるように変わったわけではなく申し訳なく思う。特にこの1年は労働組合のヤミ専従など、非常に不適切な問題が発覚した。気づかなかったことについては自分の責任を感じている。ただ、三宮駅周辺の再整備や、大阪湾岸道路西伸部(東灘区~長田区)の着工、新長田の合同庁舎などいろんなものが動き出していることも事実。開花させられるよう取り組んでいきたい。

―三ノ宮の再整備が動き始めた。どんな街にしていきたいか。

 震災から20年の間、街の復興や財政再建に大きなエネルギーが費やされ、新しい課題に取り組めない間に他都市は先を行った。相当なスピード感をもってやっていかなければならない。マンションが林立する大阪のベッドタウンではなく、人々を引きつける魅力ある街にしていきたい。

―民営化した神戸空港の今後の展望は。

 ビジネスの観点から(神戸、関西、伊丹の)三つの空港をどう活用するか判断する中で、神戸空港の利活用が図られるチャンスが生まれることを期待する。ただ単に神戸のためではなく、関西全体の航空需要の拡大と経済発展に寄与しうるポテンシャルがある。経済界や自治体関係者の間で共通認識を醸成していくために、汗をかかなければと考えている。

―ヤミ専従問題とどう向き合うか。

 相当根深い問題が市役所のなかに存在している可能性があり、重大な決意をもって臨んでいかなければいけない。感覚がまひしていたのか、うすうす気づきながらも見て見ぬふりをしてきたのか、声をあげられないような状況が生じてきたのか。最低限おかしなことはおかしいと、自由にものが言えるような市役所にしていく必要がある。

―神戸市垂水区で2016年に市立中学3年の女子生徒が自殺した問題で、原因の再調査を命じた。

 教育委員会の対応は不適切で、報告書も説得力に欠いた。ご遺族にお会いし、最愛のお嬢さんを亡くした悲しみと、真実を明らかにしてほしいという思いが伝わってきた。違う視点、メンバーで自死に至る要因として何があったのか、客観的に解明してもらいたい。

(野平悠一)

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