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自治体通信Vol.15(2018.10) P.34~37

「働き方革命」を推し進めてめざす
神戸市流の「生産性向上革命」

~課題発見、解決型の仕事で職員に活力を~

神戸市(兵庫県)では働き方改革の推進に向け、さまざまな取り組みが行われている。行政改革を進めながら、市民サービスを向上させるとともに、職員にとって働きやすい職場づくりを行っていくのが狙いだ。「働き方改革はまだはじまったばかり」と話す市長の久元氏に、取り組みの詳細やめざすべき組織のあり方などを聞いた。

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2018年3月

「谷上プロジェクト」の始動

「谷上プロジェクト」とは、ビジネスの分野で、日本をワクワクさせるような「挑戦と変化」が生まれるコミュニティづくりを、「谷上」で進めていこうとするプロジェクトです。
谷上は、北神急行で三宮からわずか10分あまりの至便の地にあり、自然豊かな田園に抱かれています。
この谷上の地で、起業家育成支援プロジェクトを展開していこうという試みで、先導しているのはITベンチャー企業の「チャットワーク」です。
3月1日のキックオフイベントには、谷上地区をはじめ市内からはもちろん、全国各地、海外からの賛同者、約250人が谷上に集結し、大変な熱気に包まれました。
神戸市は、新たな支援策として、市内でスタートアップの活動を支援する取り組みに、全国初となるクラウドファンディング型ふるさと納税を活用して資金調達をする制度をつくり、「谷上プロジェクト」を第1号に認定しました。
資金調達は順調に進み、5月にはコラボレーションスペース「.me」が開設されました。
今後はこのスペースを活用して、起業家交流をきっかけに新たな事業の創出につながっていくことを期待しています。
すでにベンチャー企業8社が本社を谷上に移転しており、今後の展開が大いに楽しみです。

「南京町生誕150年記念事業」スタート

今年は、神戸開港150年の年、神戸医療産業都市が構想をスタートさせて20年の年であり、そして、日本を代表する中華街「南京町」が生誕150年を迎えまる年でもあります。
南京町の150年の歴史を振り返り、未来に向けて情報発信を強化するため、150年記念事業がスタートしました。
観光客や市民のみなさんにとって、魅力のあるまちづくりを一層進めるとともに、南京町と神戸の観光スポットが連携し、南京町はもちろんのこと、神戸のまちを回遊していただきたいと思います。
3月15日をキックオフとして、来年の2月末まで、約1年間、記念事業が行われます。
初日は、ミュージックライブや長安門のLEDライトアップ点灯式、神戸市立神港橘高校の獅子舞のお祝いの舞も披露されました。
これを皮切りに、毎月15日の「中華の日」に南京町と市内各地を結ぶガイドツアーや「KOBE JAZZ DAY 2018南京町」、三宮センター街で「ヨルバル南京町」、「インフィオラータこうべ」の花絵の制作など、さまざまなイベントが行われます。
また、南京町が歩んできた歴史を紹介する「南京町150年の歴史写真展」も開催されます。

「神戸市ヒアリ等対策マニュアル」の策定

全国初の実践的な対策マニュアル「神戸市ヒアリ等対策マニュアル」を策定しました。
昨年6月に国内で初めてのヒアリが確認されてから、神戸市ではとにかくヒアリが見つかったら徹底的に駆除し、神戸から日本にヒアリを上陸させないという、断固たる決意でヒアリ対策に臨んできました。
そして、最高レベルのヒアリ対策を行っていくため、有識者会議を設置し、そのご指導もいただきながら対策に取り組んできました。この知識、経験、専門家からのご助言を踏まえて、ヒアリやほかの危険動物に対する最高レベルの対策(ヒアリ等対策)となるマニュアルが完成しました。
具体的には、ヒアリ等対策の基本方針から具体的な対処手順、管理区域などヒアリ等の侵入リスクに応じた区域ごとの対応、発見時・初期定着時別の防除手順、行政間の連絡体制と役割分担まで踏み込んだ実践的な内容となっています。
今後はこの対策マニュアルに基づき、持続的なモニタリング調査やヒアリ等定着防止策などに取組み、ヒアリ等が万が一確認された際にも、所管部局で連携して対応することで、市民の安全・安心の確保に全力で取り組んでいきます。
この対策マニュアルについては、広く自治体などに情報提供し、全国的な標準となるよう、国のヒアリ対策の方針にもこのマニュアルの考え方を反映させていただきたいと考えています。

「六甲アイランドまちびらき30周年記念式典」の開催

「六甲アイランドまちびらき30周年記念式典」が神戸ファッションプラザで開催され、地域住民など約350人が参加し、30年の歩みを一緒に祝いました。
六甲アイランドは、1972年に埋め立てが始まり、1988年にマンションや商業施設、レジャー施設などが整備され、3月15日に住宅への入居が始まりました。
30周年の記念式典では、市立六甲アイランド高校吹奏楽部が軽快な演奏を披露したり、まちの歴史をスライドで見たり、30年の歩みを振り返る1日となりました。
六甲アイランドでは、この間、子育て世代をはじめとした人口の定住が進むとともに、しっかりとした地域の絆が生まれています。
今後とも地域のみなさんとスクラムを組んで、住みよいまち、子育てしやすいまち、賑わいのあるまちをめざし、魅力あふれる地域となるよう全力を傾けたいと考えています。

2018年2月

平成30年度予算案の発表

平成30年度予算は、私にとりまして2期目最初の予算となります。
阪神・淡路大震災から23年を経て、災害援護資金貸付金や新長田の再開発など、残された課題に一定の道筋をつけることができ、これまで取り組めなかった政策課題に向けて大きく前進しています。
平成30年度予算においては、各分野における政策をバランスよく進めながら、人口減少対策の強化にも積極的に取り組んでいく内容として編成しました。

【特に重視したポイントは次の5点です】
1 子育てしやすい環境の整備と教育施策の充実
2 健康創造都市KOBE、高齢者・障害者施策などの総合的な推進
3 魅力と活力あふれるバランスのとれたまちづくりを進め、まち全体のにぎわいづくり、定住、移住の促進
4 陸・海・空のインフラ整備と神戸経済の安定した成長、域内経済の拡大と市民所得の向上
5 現場対応力の強化、ICTなどを活用した働き方改革による市民サービスの向上

「神戸2020ビジョン」のテーマである「若者に選ばれるまち、誰もが活躍するまち」をめざした施策を積極的に展開していきます。

ヤフー株式会社との「データドリブンな市政課題解決に関する事業連携協定」の締結

ヤフー株式会社と、「データドリブンな市政課題解決に関する事業連携協定」を締結しました。
データを重視し、得られたデータをもとに、次のアクションを起こしていくため、ヤフー株式会社が持つ検索データや位置情報などのビックデータを施策に活用する実証実験を開始します。
具体的には、
1 都心・三宮の再整備の効果の可視化
・昼夜や地区ごとの人の流れを分析し、歩行者空間の拡大や魅力スポットの整備に生かします。
2 救急車稼働状況の現状分析
・双方が持つデータ(位置情報や119番通報統計など)を分析し、今後の時間帯や地域別の救急需要を予測します。また、分析結果を基に、重点的・戦略的な広報につなげていきます。

このほかにも、さまざまな分野で連携し、新たな地域課題を発見、分析し、行政課題の解決に取り組んでいきます。

ノエビアスタジアム神戸にハイブリット芝を導入

ノエビアスタジアム神戸の芝生ピッチがリニューアルしました。
これまでも天然芝の導入、張り替えなど、神戸市として全力で取り組んできましたが、ヴィッセル神戸の本拠地としての優位性を確保するとともに、「ラグビーワールドカップ2019」の神戸開催も見据え、ハイブリッド芝を導入することにしました。
3月3日(土)のヴィッセル神戸の開幕戦でお披露目が行われました。
「ハイブリッド芝」は、地中に打ち込まれた人工繊維に天然芝の根が絡む構造で、選手の激しい動きでも剥がれにくく、天然芝と同じようにプレーをすることができます。
また、地温コントロール、グローライト、大型送風機、スプリンクラーを導入して芝生の温度管理を行い、良好なコンディションを保っています。
全国で初めてのハイブリッド芝の導入です。
選手のみなさんには最高のピッチコンディションで最高の活躍を期待していますし、ぜひ多くのみなさんに観戦をしていただきたいと思います。

コニカミノルタ(株)との連携協定の締結

コニカミノルタ株式会社の山名昌衛社長が来庁され、同社との間で、生産性の向上を目指した「神戸市内の中小企業等の振興に関する連携協定」を締結しました。
コニカミノルタ株式会社は、西区の西神工業団地に大規模な生産拠点を持ち、ノートパソコンや液晶テレビのフィルムを中心に生産しておられます。
これまでの蓄積の上に、将来を見据えた連携を展望し、連携協定を締結しました。
社内で蓄積されているノウハウを神戸航空機クラスター研修会へのIoT導入や神戸市内の中小企業等の省エネ対策などの技術支援に生かしていただき、中小企業が抱える社会課題の解決策につなげていただきたいと期待しています。

日本経済新聞 平成30年6月18日(月)朝刊33面

時流地流
補助金という「蜜」の再考を

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神戸新聞(平成30年5月30日朝刊)


神戸新聞 平成30年5月30日(水)朝刊20面

認知症への理解 深めたい

母親の言動 広報誌に明かす
久元・神戸市長のコラムに反響
家族らの負担 分かち合う街に

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2018年1月

「神戸市成人お祝いの会」の開催

1月8日、「神戸市成人お祝いの会」が華やかに開催されました。
例年の開催会場であるノエビアスタジアム神戸がハイブリッド芝生ピッチ工事中のため、会場をグリーンアリーナ神戸に変更して開催しました。
新成人約7,500人が参加し、11人の参加者代表のみなさんから「チャレンジし続けることを恐れず社会に貢献し、将来の神戸を担う」と「はたちの誓い」が述べられました。
私から新成人のみなさんに対し、「神戸で生まれ育ったみなさんも、神戸に来られて今日ここに集われているみなさんも、神戸で成人を迎えたことを契機に、神戸への思いを大切にして、大きく羽ばたいてください」と激励の言葉を申し述べました。
神戸の「神戸市成人お祝いの会」は、毎年、華やかな中にも厳粛に実施されていることをありがたく感じています。

平成30年「阪神・淡路大震災1.17のつどい」

阪神・淡路大震災から23年の年月が流れました。
震災で亡くなられた方々を追悼し、震災の記憶を次の世代に伝えていくため、東遊園地では、今年も「阪神・淡路大震災1.17のつどい」が開催されました。
あいにくの雨が降りしきる中、たくさんのみなさんが参加されました。
開催にあたっては、実行委員会委員長の藤本真一さんをはじめ実行委員会、多くのボランティアの方々に運営を支えていただき、感謝しております。
式典では、ご遺族を代表し、次男を亡くされた崔敏夫さんが追悼の言葉を述べられ、私からも追悼の誠を捧げました。
神戸は、国内外からの支援をいただき、街を復興させることができました。
これからも感謝の気持ちを抱きつつ、被災地を含め、国内外の都市、地域に貢献し続ける都市であり続けたいと思います。

神戸港コンテナ貨物取扱量の最高記録更新

平成29年の神戸港のコンテナ貨物取扱量が、291万6,588TEUとなりました。
平成6年の291万5,853TEU を上回り、過去最高を記録しました。
かつて神戸港は、貨物取扱量で世界第2位の世界を代表する港でした。
しかし阪神・淡路大震災で大きな被害を受け、韓国などに貨物を奪われていました。
平成22年に国の国際コンテナ戦略港湾に選定をされ、内航船の便数を大幅に拡充して、九州、瀬戸内の輸出入貨物を神戸に集約し、ここ数年は毎年約10万TEUずつ増加してきました。
今回の最高記録更新は、このようなこれまでの努力が実を結びつつある証左だと感じています。
神戸港の港勢は、着実に回復してきています。
平成29年度からは東南アジアと北米間の国際トランシップ貨物の集貨にも本格的に取り組んでおり、平成30年は300万TEUを確保できるよう一丸となっ取り組んでいきます。

危険な空き家を代執行により除却

長年問題となってきた老朽危険家屋を、空家対策特別措置法に基づき、行政代執行により除却しました。政令指定都市では初めての試みです。
老朽危険家屋への対応は、とくに問題意識を持って取り組んできた課題です。平成25年には「神戸市建築物の安全性の確保等に関する条例」を改正し、危険家屋への指導、勧告などに着手しました。
平成27年には「空家等対策の推進に関する特別措置法」が施行され、危険家屋だけでなく、立木が繁茂している敷地への指導や固定資産税の情報の利用が可能になりました。
これを受け、平成28年には「神戸市空家空地対策の推進に関する条例」を施行し、総合的な空き家・空き地対策を推進する体制が整いました。
今回のケースでは、所有者不在の状態が続いた空き家の老朽化が進み、昨年の台風の影響で外壁の一部が崩壊し、隣接マンションに寄りかかるなど倒壊の危険が高まったことから、撤去を決定しました。

私有財産を消滅させることになる行政代執行は基本的には異例の処置ですが、一刻の猶予も許されないものについては、今後も躊躇することなく実施し、市民のみなさんの安全・安心を守っていきます。

1000SMiLEプロジェクト

「1000SMiLEプロジェクト」は、神戸の都心の未来の姿「将来ビジョン」や、三宮周辺地区の『再整備基本構想』を多くのみなさんに知っていただくためのプロモーションです。
神戸にゆかりのある1000組が、動画や写真を通じて「神戸の都心が変わる!」メッセージを発します。
約2年という長期間にわたり、1000組が出演する1000本ものCM動画を作成してきましたが、いよいよこのプロジェクトが完結することになり、1000番目を撮影するイベントに参加しました。
「笑顔×想い×都心の未来」をテーマに、「みんなの力で神戸の街は変わる!」というメッセージを力強く発信することができました。
参画してくださったみなさんに感謝申し上げます。

2017年12月

神戸アイセンターの開設

神戸医療産業都市の新たな中核施設として、ポートアイランドに「神戸アイセンター」が開設されました。
神戸アイセンターは、眼科領域において、さまざまな疾患に対し最適な医療を提供するだけでなく、基礎研究、治療、細胞培養、ロービジョンケアを含めた対応を行う全国初の眼のワンストップセンターです。
研究に関しては、高橋政代先生を中心とする理化学研究所の網膜再生医療研究開発プロジェクトチームが世界最先端の基礎研究を展開し、治療に関しては、神戸市民病院機構のアイセンター病院が最先端の高度医療を行います。
また、先端医療振興財団が再生医療の実用化に不可欠な細胞培養技術の開発、確立を行い、さらに、ロービジョンケアでは、公益社団法人NEXT VISIONが、治療を受けておられる方々や、目が見えにくい方々を対象に、リハビリや日常生活訓練など社会復帰に向けたサポートを行います。
神戸アイセンターを拠点に、iPS細胞を用いた再生医療など、最先端の医療が患者さんのもとに届けられることを期待しています。

「日本版DMO」神戸観光局の発足

「日本版DMO」とは、観光庁が中心になり設立を進めており、地方創生の一環として、観光地経営の視点から観光地域づくりを担う組織です。
神戸においても、民間と行政が観光戦略を共有し実行できる体制づくりを強化するため、(一財)神戸国際観光コンベンション協会を改組し、「日本版DMO」として(一財)神戸観光局を設立しました。
神戸観光局では、(株)アシックス代表取締役会長兼社長CEOの尾山基氏を会長に迎え、国内外における神戸のブランド力の強化、とりわけインバウンド訪問者・宿泊者の増加を図ります。
具体的には、マーケティングに基づく観光戦略の推進、公民連携による新たなコンテンツ開発、周辺都市を含む神戸観光圏としてのプロモーションの推進、2019年から始まるゴールデンスポーツイヤーズを見据えたスポーツツーリズムの推進など、常に観光客の目線に立った事業を積極的に展開し、神戸への観光客の誘致をさらに強化していきたいと考えています。

婦人市政懇談会全市総括集会の開催

今年で50回目を迎える婦人市政懇談会の総まとめとして、神戸文化ホールで平成29年度婦人市政懇談会全市総括集会が開催されました。
今年度実施された地域集会や各区での総括集会などで話し合われた内容をもとに、神戸市婦人団体協議会でまとめられた要望書「人にやさしいまち神戸をめざして~未来のまちづくりにわたしたちの声を~」を受け取りました。
要望内容は、三宮再整備計画に公共施設の充実を盛り込むことや地域拠点型一般介護予防事業の見直し、公園と道路等の整備やふれあいのまちづくり協議会の運営面の統一性の確保など、市民のみなさんの日々の生活に直結した多岐にわたる内容が盛り込まれています。
各区の思いがこめられたご要望をしっかり受け止め、来年度の予算編成の中でしっかり検討し、丁寧かつスピーディな対応につなげたいと考えています。

「世界一のクリスマスツリー」の開催

神戸開港150年記念事業の関連事業として、「めざせ!世界一のクリスマスツリープロジェクト」が開催されました。
「プラントハンター」の西畠清順さんが企画し、富山県氷見市から推定樹齢150年とされる全長約30mの「あすなろの木」が運ばれ、メリケンパークに設えられました。
ツリーのイルミネーションは最小限のエネルギーと自然の風を利用しており、木の頂点から垂らした反射材のオーナメントにはイベント参加者が未来へ向けた夢と希望のメッセージが記されています。
このプロジェクトについては、自然を破壊しているのではないかなど、様々なご意見をいただきましたが、「私たちが木の命をいただいて日々生活している事を改めて思う機会にしたい」という西畠さんのメッセージを真正面から受け止め、神戸市としても、木の恩恵を享受するプロジェクトとして応援しました。
ルミナリエの時期と重なったこともあり、大変多くのみなさんに楽しんでいただき、意義のあるプロジェクトとなりました。

「水素CGS実証プラント」の完成

神戸市では二酸化炭素の排出が少ない社会をめざし、水素エネルギーに着目し、「水素スマートシティ神戸構想」に取り組んでいます。
特に、大規模な水素需要の創出につながる水素発電の導入に向け、これまで、(株)大林組、川崎重工業(株)など企業のみなさんと取り組んでおり、この度、水素ガスタービンを活用するコージェネレーションシステムの実証プラントが神戸ポートアイランドに完成しました。
このプラントでは、世界初となる水素発電による市街地への電熱供給実証試験に取り組みます。
具体的には、水素コージェネレーションシステムから発生した熱や電気を近隣4施設(神戸国際展示場、ポートアイランドスポーツセンター、下水処理場、中央市民病院)に供給し、地域コミュニティ内でのエネルギー最適制御システムの運用を検証していきます。

2017年11月

世界銀行と覚書を締結

世界銀行は国連の専門機関で、「極度の貧困の撲滅」、「繁栄共有の促進」という2つの目的を実現するため、融資だけではなく、途上国への技術協力や人材教育などに取り組んでいます。
神戸市は、このほど世界銀行の「都市パートナーシッププログラム」の選定都市に選ばれ、ICTを軸とした「経済交流」「震災の教訓を踏まえたまちづくり」の分野を対象とした覚書を締結しました。
「都市パートナーシッププログラム」は、日本の都市に蓄積された開発問題に対する解決策や知識に着目し、途上国における都市の需要に合致する知見を有する都市をパートナーとして選定し、必要な分野において共同研究などを行うプロジェクトです。
神戸市では、産業転換の成功や震災からの短期間での復興を踏まえ、途上国の政府関係者などが参加するワークショップ「競争力のある都市づくり」などを開催することとなりました。
今後も、世界銀行と連携して、神戸市のノウハウや知識を提供することにより、途上国の都市づくりに貢献し、神戸市や市内企業の国際的な認知度を高めるとともに市内企業の海外ビジネス展開に取り組んでいきます。

「ラストマイル自動運転移動サービス」の実証実験

ニュータウンにおける高齢者などの移動手段の確保が課題となっていますが、自動運転をはじめとするICTを活用した移動方法の開発は、今後の解決手段として魅力的です。
そこで、神戸市北区筑紫が丘において、神戸自動走行研究会(代表:みなと観光バス(株))、(株)NTTドコモ、(株)日本総合研究所、国立大学法人群馬大学、筑紫が丘の地域住民のみなさんのご協力により、「ラストマイル自動運転移動サービス」の実証実験を実施することにしました。
「ラストマイル」は、本来は通信の用語ですが、自宅から最寄り駅やバス停、病院など、目的地までの間の最後の区間を指す言葉として使われます。
この実証実験は、自動運転によってラストマイルにおける移動サービスを展開できないかという観点から、産学官民が連携して取り組むものです。
筑紫が丘の地域住民のみなさんに一定期間、ICT技術を活用した自動運転車両(有人・低速走行)を日常生活の一部として利用いただき、地域の新たな移動手段としてどのように活用できるかを検証します。
今後、実証実験で得られたデータの有効活用を図り、市内における移動課題に関する検討を進めていきたいと考えています。

第7回神戸マラソンの開催

7回目の神戸マラソンが快晴のもと開催され、2万人のランナーが開港150年目を迎えたみなとまち神戸を駆け抜けました。
大会テーマは「感謝と友情」。
震災復興にご支援いただいたすべての人に感謝を伝える大会です。
スタートセレモニーでは、阪神・淡路大震災や東日本大震災などの犠牲者に黙祷を捧げ、仙台の小学生と神戸の高校生が「しあわせ運べるように」を合唱し、ランナーは復興の象徴ひまわりにちなんだ黄色い手袋を青空に掲げ、震災復興への思いをつなぎました。
ランナーは市役所前からスタートし、「鉄人28号」モニュメントのそばを通り、須磨海岸沿いを走って、明石海峡大橋の先で折り返し、ポートアイランド内のゴールを目指しました。
約60万人からの途切れない沿道応援と約7,500人のボランティアのみなさんに支えられ、多くのランナーが完走(完走率96.1%)されました。
応援いただいた市民、ボランティアのみなさんをはじめ、関係者各位に感謝申し上げます。

都心三宮の再整備と行政施設の移転方針

三宮の再整備の大きなコンセプトは、6つの駅と周辺のまちを一体的につなぐことで交通拠点としての機能や回遊性を高め、新しい神戸の景観を創っていくという方向を目指しています。
具体的には、駅前の公共空間をどう整備していくのかについて、今年度中に「えきまち空間」の基本計画を策定することにしています。その核となるのが、魅力的な空間を創出する「三宮クロススクエア」と「バスターミナル」です。
残念ながら、三宮には大阪駅周辺のような更地はほとんどありませんので、既存の施設を一つひとつ動かしていく必要があります。
そこで、勤労会館(図書館、青少年会館、ホールなど)、中央区役所の移転先と、市役所庁舎2号館、3号館の再整備の方向性について、具体的な方向性をとりまとめ、公表しました。
これらの方向性は、中央区区民まちづくり会議など地域のみなさんや有識者のみなさんからご意見をいただきながら取りまとめたものですが、引き続き、市民のみなさんからご意見をいただき、“都心にふさわしい”国際都市神戸を象徴する新たな玄関口を創出していきたいと考えています。

2期目のスタート

11月20日から市長として2期目の任期に入りました。
改めて責任の重さを自覚し、緊張感とスピード感を持って職責を果たしていきたいと決意しています。
この日、施政方針と基本政策を発表しました。これは選挙のときに公約、政策として市民のみなさんにお約束をしました内容を6つの柱に盛り込み、この4年間で実現していく内容として取りまとめたものです。
1「健康・安全を守る」
2「輝く子供たちの未来を創る」
3「街と地域を創る」
4「神戸経済を伸ばす」
5「陸・海・空の拠点を創る」
6「市政改革を進める」
この内容をしっかりと実現できるように全力で取り組んでいきます。

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