久元 喜造ブログ

「有馬-高槻断層帯」に要注意


今朝の7時58分、大阪府北部を震源とするM6.1の地震が発生しました。
地震により亡くなられました皆様に哀悼の意を表しますとともに、被災された皆様にお見舞いを申し上げます。
神戸市では、8時00分、神戸市災害警戒本部、各区災害警戒本部を設置し、災害への対応を開始しました。
北区で軽症者1名が発生し、救急出動したほか、エレベーターへの閉じ込めが7件発生しました。

気象庁の会見によると、震源のごく近くに「有馬-高槻断層帯」があり、この活断層の一部が動いたかどうかを今後解析するとしています。
「有馬-高槻断層帯」については、以前から承知しておりました。
熊本地震が起きる少し前に、地震に関するNHKスペシャルが放映され、番組の中で、熊本など九州南部で大きな地震が発生する可能性を指摘されていたのが、京都大学地震予知研究センターの西村卓也准教授でした。

私はたまたまこの番組を録画し、保存していました。
熊本地震が起きてしばらく経って番組を見、その的確な指摘に感銘を受け、西村先生に市役所で講演を行っていただきました。(2017年6月6日)
そして、西村先生が講演の中で指摘されたのが、「有馬-高槻断層帯」の存在だったのです。
西村先生の資料には「有馬-高槻構造線の地震は、国の長期評価では想定的評価は低いが(Zランク)、現在の地殻変動や過去の地震発生履歴から決して安心とは言えない」と書かれてありました。
今回の地震を踏まえると、西村先生は、再び的確な指摘をされていたことになります。

神戸市北部は、台風や豪雨などでたびたび崖崩れなどの被害が発生していることから、北建設事務所の人員増を図っていますが、来年度はさらに拡充するなど、対策を強化していきたいと思います。