久元 喜造ブログ

辞令の廃止に思う。


ずいぶん久しぶりに札幌を訪れることになったとき(2018年5月16日のブログ)、当時いただいた辞令を見たくなり、綴じたファイルから辞令を取り出しました。
すると面白いことに気づきました。
札幌に赴任し、桂信雄市長からいただいた辞令はB5、自治省に復帰して野中広務自治大臣からいただいた辞令はA4だったのです。
この間に、B5からA4への転換があったことがわかりました。

改めて、1976年4月の自治省採用辞令から、2012年9月、総務省を辞職したときまでの辞令を眺めました。
それらは、36年余りの公務員人生そのものです。
このように、自分なりに辞令に対する思いがあったものですから、今年初めに、人事当局から辞令の原則廃止の提案を受けたとき、少々驚きました。

神戸市では、4月に定例人事異動を行っていますが、全等級を対象に辞令交付式を実施し、係長級以上の職員には市長が交付してきました。
これを改め、採用、退職、不利益処分を除き、辞令そのものを今年度から廃止しようとする大胆な提案でした。
当然、辞令交付式もなくなります。

年度の変わり目は、引っ越し、入社、退職、入学などの時期で、市役所にとって繁忙期に当たります。
そんな時期に、大勢の職員が辞令交付のために席を離れ、また辞令を持参してあいさつ回りをする現状を改めたいという人事当局の提案は、合理的なものでした。
個人的な違和感を封印し、その場で了承しました。
すでに辞令の作成をやめた政令指定都市が7市あることもわかりました。
私が公務員として働いた時期は過去のものとなり、時代は確実に変わりつつあることを実感しました。

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