久元 喜造ブログ

駅前空間の点検調査


駅は通勤、通学、買い物に欠かせない重要な場所であり、地域の顔です。
駅前空間は、駅によって人通りなどに違いがあることは当然ですが、それぞれ魅力である場所であることが必要です。
駅前が寂れていて、薄汚れているようでは、寂しいものです。
この街に住み続けたい、この街に住んでみたいと思っていただけるような駅前空間でありたいものです。

私は、市内を移動するとき、少しでも時間があれば、JR、地下鉄、私鉄の駅前を歩くようにしていますが、残念ながら、管理が行き届いていなかったり、バスやタクシーへの乗り換えの案内や動線が悪かったりするようなところもあるように感じています。 

そこで、昨年11月の補正予算で、市営地下鉄・西神山手線、神戸電鉄、山陽電鉄沿線のいくつかの駅を対象に、駅前空間に関する基礎調査を行うこととしました。
街づくりの分野の研究者の方にリーダーになっていただき、大学院生や学生のみなさんとともに、とにかく駅周辺を歩いてもらって、駅前空間の現状を調べ、課題を抽出していただこうという試みです。
駅前を訪れる来街者、駅を利用する周辺住民のみなさんの声も、可能な範囲で聞き取っていただければと思います。
駅周辺の土地利用や地域で起きている事象についても考察していただければと願っています。
平成30年度には、これら沿線の全駅を見ていただき、分析・評価を進める予定です。

公共交通を便利に利用していただき、駅周辺に人口を誘導できるような街づくりを進めるためには、まず現状をしっかりと把握することが必要です。