久元 喜造ブログ

銭湯改修への支援を開始します。


一般公衆浴場、いわゆる銭湯は、現在市内に39か所あります。
震災前には約180か所ありましたが、自家風呂普及による利用者の減少、営業者の高齢化、後継者不足などで減ってきています。
しかし、未だ自家風呂がない世帯もあり、一人暮らしの方の中には、自家風呂があってもシャワーで済ませ、湯船につからない方もおられるようです。
銭湯でゆっくりしていただくことは、心身ともによい効果をもたらすという意見もあります。
また、銭湯は地域コミュニティの場ともなっており、銭湯の活性化は、地域コミュニティにとっても必要です。

そこで神戸市は、今年の9月、神戸市浴場組合連合会と「地域の銭湯の活性化に向けた協定」を締結し、積極的に連携・協力を進めることにしました。
この協定を踏まえ、現在、市内39か所の銭湯を巡る「神戸三十九箇所 オフンロ巡り」を実施しているところです。

これまでの取り組みに加え、銭湯の持続的な営業に資する見地から、12月6日に市会で議決いただいた補正予算に、銭湯の老朽設備改修事業、バリアフリー化事業に補助する経費(上限は150万円)を盛り込むことにしました。
具体的には、①浴室、脱衣室、空調、タイル張替などの内装、②煙突、屋根、塗装などの外装、③ボイラー、配管、貯湯槽などの給水湯設備 を対象に補助を行います。

銭湯は、災害発生時に避難者が入浴できる場としての役割も期待されているところです。
銭湯がこれからも社会的な役割を果たし続けていくうえでの一助になればと考えています。