久元 喜造ブログ

「まちなか防災空地」

少し前のことになりますが、1月13日の神戸新聞夕刊に、神戸市が取り組んでいる「まちなか防災空地」が取り上げられていました。
「まちなか防災空地」は、従来からある空地を活用したり、古い建物を取り壊して整備する空地です。
ふだんは、花壇や住民の憩いの場として利用されますが、災害時には、火災の延焼を防いだり、一時避難場所や避難経路として使われます。

「まちづくり協議会」など地域の団体、土地所有者、神戸市の三者で協定を締結し、土地所有者は無償で神戸市に土地を貸与する一方、固定資産税は非課税になります。
日頃の管理は、地域団体が行います。

この事業は、平成24年度に始まり、これまで27か所が整備されてきました。
私も、何カ所か見に行きましたが、地元のみなさんの手によって大切に管理されていました。

神戸市内には、古い木造家屋が密集している地域があり、また、老朽空家が増えています。
「まちなか防災空地」は、災害対策の面からも、また、市街地における居住環境を向上させる上からも、有効な事業です。
これからも住民のみなさんの協力を得て、増やしていきたいと思います。