久元 喜造ブログ

WORK SHIFT ワーク・シフト

work

リンダ・グラットン著『ワーク・シフト』(プレジデント社)
<ポイント>
未来を形づくる要因
1.テクノロジーの進化
2.グローバル化の進展
3.人口構成の変化と長寿命化
4.社会の変化
5.エネルギー・環境問題の深刻化

働き方をシフトする
第一のシフト ゼネラリストから「連続スペシャリスト」へ
第二のシフト 孤独な競争から「協力して起こすイノベーション」へ
第三のシフト 大量消費から「情熱を傾けられる経験」へ

エピローグに、政治家への手紙も記されています。
その理由
「私たちが働き方の未来を築くうえで最も大枠となる環境をつくり出すのは、国と政府だ。私たちの職業人生は数十年単位で動くが、政府の指導者は企業経営者と同様、数年単位で職を務める。そのため、未来を考える際に近視眼的になることが避けられない。しかも、選挙で再選されることが最大の関心事である政治家は、社会保障の財源など、未来に関する不愉快な真実をはっきり国民に語りたがらない」。

ポイントだけ見れば、平凡の感じられるかもしれませんが、私たちが、世界の大きなトレンドの中で、どのようにして働き方を「シフト」させる必要があるのか、その方向性は何なのか、とても大きな示唆を得ることができました。
とくに、私もどちらかと言えばゼネラリストですが、単なるゼネラリストでは、民間でも公務部門でも、大きな限界があることが改めてよくわかりました。