久元 喜造ブログ

入場人数にふさわしい会場選択を。

さまざまな式典やイベントに出席して、会場がガラガラというのは、さびしいものです。
主催者にとっても、来場者の方にとっても、また、その式典やイベントのために出演したり、協力していただいたみなさんにとっても、残念な結果となってしまいます。

あるイベントで、小学校、中学校、高校のコーラス、ブラスバンドのみなさんが出演してくれていたのですが、会場は、4分の1も埋まっていませんでした。
「しあわせ運べるように」を歌うために来てくれた、ひとりの小学生が、舞台裏で
「お客さん少ないわ。ガラガラや」
と、がっかりした表情でつぶやくのを聞いて、主催者として申し訳ない気持ちでいっぱいでした。

もし、十分な来場者が見込めないのであれば、会場は来場者に見合った、より規模の小さなところを選ぶべきです。
式典やイベントを主催する担当者が、もし、座席数よりもたくさんの来場者があって座れないようなことになると、苦情を言われる可能性があり、それが嫌だから、余裕を見て大きな会場を選んでいるとすれば、そのような感覚や対応は疑問です。
ましてや、とにかく来場者を収容できる会場で空いているところを選びました、というような仕事の仕方は、論外だと思います。

来場者を見込むのは難しい場合も多いとは思いますが、主催者本位、つまり、役所本位の発想ではなく、来場者、出場者のみなさんが、来てよかったと思っていただけるような会場選択をすべきではないでしょうか。