久元 喜造ブログ

市民の協力による市有地管理

神戸市は、市内のあちこちに未利用の市有地を持っています。
これらの土地の中には、利用目的が当面ないもののほか、道路予定地など利用目的は決まっているけれども、事業化になお時間がかかるため、更地になっているものもあります。

暫定的に歩道にしたり、市民公園として活用している例もありますが、中には、管理が十分に行き届かず、雑草が生い茂っていたり、周囲の景観を損っていると言わざるを得ないものもあるように感じます。

市民のみなさんや企業の中には、せっかく身近なところに使われていない土地があるのであれば、小さな公園や緑地にしたりできないかと考える方もおられるようです。
また、自分たちの手で花を植えたり、植栽したりして、きれいにしたいというご意向のお持ちの方もおられると聞きます。

そのような市民のみなさんのお気持ちを、行政は大事にすべきではないでしょうか。
市民のみなさんの協力をいただき、未利用の市有地の管理水準が向上するのであれば、行政としてもありがたいことだと思います。

作物を植えて収穫をするような使い方は、個人の利益にもつながるので、適当ではないと思いますが、地域のコンセンサスを得ながら、環境や美観の向上につながるような管理の在り方を工夫する余地があるように感じます。

市有地の管理は、いくつかの局に分かれており、対応があまり異なることは適当ではないので、関係する組織が集まり、何か統一的なガイドラインができないか、検討を始めたところです。